東京五輪も甲子園も…スポーツ界に日常が戻ることを願う

[ 2021年1月4日 13:00 ]

甲子園球場
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 野球で言えば最終回。学生時代にゲームセットまで何が起こるか分からないと指導者から習ってきたが、大差の最終回にドラマはないだろうと、みんなが思っていたはずだ。

 今年の箱根駅伝の10区で駒大が大逆転優勝を飾った。さすがに3分差は厳しいだろうと思っていたが、現実に逆転が起こった。今年の箱根駅伝を見て感じたことは、学生の活躍を見ることができる大会が開催されるありがたみだった。

 今年1月から6年ぶりにアマチュア野球担当に戻った。昨年は高校野球の全国大会、大学生の全国大会が相次いで中止となった。新型コロナウイルスの影響を、最終学年の学生が受け止めるしかない状況だった。今年も状況は変わらないが、今年は学生たちの全国大会の舞台が、通常通りに開催されることを望む。まずは、3月のセンバツ。昨秋の地区大会は無事に行われているから、通常の選考を経て、球児たちが甲子園で飛躍する姿を見たい。

 高校球児は冬に上手くなる。そんな話を多くの指導者から聞いた。対外試合のできない約4カ月間、基礎体力アップのトレーニングをはじめ、冬は地味な練習が多い。きつい練習を経て、3月の練習試合解禁と同時に、自らのレベルアップを感じられる。

 2021年は東京五輪を含め、スポーツ界に日常が戻ってほしい。特に、3年間の青春の集大成となる高校生にとって、活躍の場が与えられるような1年になってほしい。(記者コラム・川島 毅洋)

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