【東京六大学ドラ1腕カルテット座談会2】法大・鈴木、六大学で良かったこと「人間的に成長できた」

[ 2020年12月20日 09:01 ]

大学野球の思い出を語る法大・鈴木(撮影・吉田 剛)
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 今秋ドラフトで東京六大学野球から1位指名された4投手の座談会が実現した。楽天1位の早大・早川隆久(22)、DeNA1位の明大・入江大生(22)、ロッテ1位の法大・鈴木昭汰(22)、ヤクルト1位の慶大・木沢尚文(22)。しのぎを削った4人だからこそ話すことができる、エピソードを披露。笑いが絶えない座談会となった。(聞き手・松井 いつき)

 ――東京六大学で4年間やってきて良かったことは?

 入江 野球以外の面で成長できた。他の人だったり、良い刺激をもらえる友達がたくさんできた。それが一番ですね。

 木沢 同期ですかね。AO(入試)とか内部進学とか一般とか、いろいろな人が入ってくるけど、リーグ制覇とか早稲田を倒すこととか同じベクトルで動いていく。いろんな人と共通目的を持って4年間部活をできたことがありがたかった。

 早川 同期に恵まれたこと。自分も野球以外の成長が大きかった。主将という重責も背負っていたし。

 鈴木 人間的に成長できたのが良かった。いろんな考えを持っている人と出会うことでいい成長ができた。

 ――これはびっくりしたウチの大学のしきたり!

 入江 明治は発言する時、親指を中に入れてグーの形にして挙手するんですよ。

 早川 それウチも。グーにして耳の脇に腕をつけて「はい、失礼します」って言ってから発言するんです。学年関係なく。

 入江 靴箱にはかかとから入れなきゃいけない。あと、寮内では靴下を絶対にはかないとダメ。お風呂上がりとかも。

 3人 えー、まじで!

 鈴木 僕ら寮内は裸ですよ。え、じゃあみんな風呂上がりとか服を着て出なきゃいけないの?

 3人 そりゃそうだろ(笑い)。

 鈴木 法政は男しか住んでいないので、風呂から各自の部屋まで真っ裸で移動です(笑い)。

 入江 いいなあ!それ一番気持ち良いよね。

 鈴木 たぶん他校だと試合が終わって帰ってきて、風呂に行くまでに一度服を着なきゃいけないでしょ?

 入江 そうそう!

 鈴木 それがないから夏とかいいよ。

 ――ウチの大学ならではの練習は?

 木沢 堀井(哲也)監督になって、毎朝気功を取り入れた。グラウンドで輪をつくって気功してから練習に入ってました。

 鈴木 帰省前の練習で400メートル走をやる。それがまじで嫌いでした(笑い)。

 入江 PP(ポール間走)を30本走ります。

 3人 えぐい!

 入江 帰省前30本。空き週20本。帰省前はみんなきつい。

 早川 うちはスティックを頭に掲げてポール間50本とか。

 入江 えぐいなあ。

 早川 “メジャー”っていうメニューがあるんですけど、吐く人います(笑い)。参考にしない方がいいです。

 ――先輩・後輩、親友・兄弟にするなら誰?

 早川 先輩は入江。理由は絶対余裕だと思うので(笑い)。

 入江 なんだよ、それ!(大笑い)

 早川 優しいので攻略が簡単そう(笑い)。木沢は頼りになりそうだし、自分と違うものを持っているから親友・兄弟にしたい。後輩は昭汰。やんちゃそうなのでかわいがります(笑い)。

 鈴木 兄ちゃんにするなら木沢。優しそうだし、面倒見てくれそう。早川には僕の先輩になってもらって、後輩は入江。絡みやすそうなので。いじれそう(笑い)。

 木沢 早川は先輩ならたくさん勉強させてもらえそう。入江が同期なら一生笑かしてくれそうだし(笑い)。昭汰は友達みたいな後輩になってくれそう。

 入江 俺、そういう感じ?(笑い)先輩なら木沢。頼りがいあるし、やるべきこと全うするタイプ。同級生は昭汰。

 早川 あれ?俺は?

 入江 昭汰はいじりがいがありそう。2人でコンビ組みたい(真顔)。で、早川は絶対に後輩!

 早川 なんで(笑い)。

 入江 絶対怖い先輩じゃん。寡黙だし、黙々とやるから。だから自分が先輩になって、その寡黙な感じを砕けさせたい。完璧キャラを粉砕したい。

 早川 それは不可能!(笑い)
 (3に続く)

 ※今回の取材は11月に新型コロナウイルス感染予防対策を十分に取った上で実施しました。

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