阪神・秋山 2年連続2桁勝利へ“やればできる”、「ティモンディ」と共闘宣言

[ 2020年12月20日 05:30 ]

ティモンディ・高岸宏行(右)、前田裕太(左)と自主トレを行った阪神・秋山(撮影・沢田 明徳)
Photo By スポニチ

 阪神の秋山拓巳投手(29)が19日、都内で行っている自主トレにサポートメンバーとして駆けつけたお笑いコンビ「ティモンディ」との共闘を宣言した。同じ愛媛県出身で高校時代にしのぎを削った間柄。芸能人最速を誇る高岸宏行に170キロ計測を期待した右腕は、2年連続の2桁勝利と自身も球速アップを目標に設定した。

 11年の時を経て再会を果たした秋山は、高岸いわく「象」から「マンモス」に進化を遂げていたという。

 高岸「もっと丸っこい感じだったのが、毎日の鍛錬で良い威圧を与えるというか、11年間の秋山さんの努力を感じたなという意味でのマンモスですね」

 09年夏の愛媛大会決勝で西条の3年・秋山に挑んだのが、2年の高岸と前田のいる済美だった。4番でエースの「象」の前に高岸は投ゴロ、投手としても四球と完敗。甲子園出場の夢を断たれた大きな壁だった。そんな3人が今年になって親交を深め、ティモンディが神宮球場で始球式に登場した際には、秋山のプレゼントしたグラブを高岸が着用し前田とバッテリーを結成。今回、都内で汗を流す右腕のサポートを買って出た形となった。

 秋山「高校時代はライバルとして戦っていましたが、思ってもみない形でご一緒することができて楽しかった」

 ブルペン投球では前田が捕手を務め、高岸が打席に。2球連続で“インハイ”を攻められ「象からマンモスになってる!振りにいっても詰まる」とプロの直球に驚かされた後、カーブを見せられ「11年前はカーブ投げなかったんですよ。オール直球で抑えられて」と感慨深げだった。

 最速150キロを誇る芸能人随一の豪腕・高岸に投球フォームを指導する時間もあり、秋山は「日本人最速を目指して欲しい。170出ると思う。甲子園でベスト更新を」と期待。1歳下の後輩も「秋山さんのためならどんな練習も乗り越えて170出します」と深くうなずいて見せた。

 秋山「僕もやっぱり結果を出すことが一番。2年連続2桁勝利。そのために12月頑張ってる。スピードが上がれば2桁というのも可能性は上がる。腕振ったら147、8は出るようになればと」

 高岸のギャグ“やればできる”の精神が充満したポジティブな時間。舞台こそ違えど、全力プレーで約束を果たす。(遠藤 礼)

 ≪コラボ弁当発売決定≫来季、甲子園球場で秋山とティモンディのコラボ弁当の発売が決まった。愛媛にちなんだおかずが脇を固めた鯛飯と、ちらし寿司の2パターンを試食。3人の意見が一致した「鯛飯」が採用される運びとなった。今後、弁当のネーミングやパッケージなど詳細が決まっていく予定。高岸は「ぜひ、みなさんお楽しみに!」と拳を握った。

続きを表示

この記事のフォト

野球の2020年12月20日のニュース