ソフトバンク今季初9連勝!柳田 “天敵”日本ハム・上沢討ちだ4安打 21日にもM8点灯

[ 2020年10月21日 05:30 ]

パ・リーグ   ソフトバンク11―2日本ハム ( 2020年10月20日    札幌D )

<日・ソ>初回、右前打を放つ柳田(撮影・高橋茂夫)
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 猛烈なラストスパートだ。ソフトバンクが今季最多の9連勝。21日にも優勝へのマジックナンバー「8」が初点灯するソフトバンク・工藤監督は「選手がよくやっている。エンジンをかけて戦ってくれているおかげ」と手応えたっぷりに言った。

 天敵を鮮やかに沈めた。日本ハムの上沢に対し、2試合計13回で1点しか取れていなかったが、この日は大量7得点だ。指揮官は「なかなか攻略できない投手。全部の球種がいい。失投も少ない」と警戒していたが、5回限りで降板に追い込んだ。松田宣の中越え11号3ランでトドメを刺したが、上沢攻略の立役者は柳田だった。

 3回2死一塁から右前打で先制劇につなげると、5点を奪った5回は中村晃の適時打の後に再び右前打を放ち、松田宣の一発につなげた。フルスイングが代名詞だが、追い込まれると「軽打」も見せる。だから打率も残せる。この日、上沢から放った3安打は全て追い込まれる前。全て一塁に走者を置き、引っ張った右前打で好機を拡大させた。3番打者はつなぎ役に徹し、今季初の4安打である。

 「チームの勝ちに貢献できるように明日からも、一本一本打っていきたい」。9月23日に首の張りで今季初めて欠場したが、10月に入ってコンディション面で「光が見えてきた」と言った。その言葉通り、10月は打率・391。ハイレベルな首位打者争いでも、日本ハム・近藤を抜いてリーグ2位の・345とし、トップのオリックス・吉田正に6厘差に迫った。

 9連勝中、4連敗中だったロッテ・美馬、2連敗中だった楽天・塩見に続く3人目の天敵撃ち。しかも今季最多の11得点が2試合続き、勢いは止まらない。3年ぶりのV奪回へ、9年ぶりの10連勝でさらに加速させる。その中心に柳田がいる。

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2020年10月21日のニュース