“防御率隠れ1位”阪神・青柳 宿敵・巨人迎え撃つ「チームがいい状況、流れに乗れたら」

[ 2020年7月7日 05:30 ]

キャッチボールをして汗を流す青柳
Photo By 代表撮影

 連勝のバトンは安定感抜群の右腕に託された。7日の甲子園開幕戦に先発する青柳は6日、甲子園球場に隣接する室内練習場で短距離ダッシュなどで最終調整。今季2試合で1勝1敗ながら、計12回を5安打1失点と力投を続けており、チームが開幕から3連敗を喫した宿敵を堂々と迎え撃つ。

 「チームがいい状況になっているので、その流れに乗れたらなという感じですし、球場がどこだとしても、しっかりした投球が求められる。いいチーム状態のまま、巨人に勝てたらなと思います」

 今季初登板だった6月23日ヤクルト戦で6回0/3を1安打無失点に抑える快投で、チームに初勝利をもたらした。同30日の中日戦は打線の援護なく敗戦投手にはなったが、6回4安打1失点とゲームをつくった。開幕直後のため、一時的に規定投球回数未満となっているが、防御率0・75はDeNA・平良の0・95の上を行く「隠れ1位」。本拠地に戻り、さらなる好投が期待される中、目の前の勝利だけを見据えた。

 「甲子園というか、自分の投げた試合を全部勝ちたいと思っているので。どこの球場でも勝つことにファンは喜んでくれると思う。甲子園だからといって気合を入れるわけではないですし、いつでも同じ気持ちでやっているので、勝っていい姿を見せられたら」

 変則投法で右打者に強いのは周知の通り。巨人打線のキーマンである坂本には通算23打数3安打で被打率・130と封じ込んでいる。課題だった左打者に対しても、今季は新球のシンカーなどが効果的で「主となるボールになりつつある。今のところはいいかなという感じ」と手応えを深めているように被打率・105(19打数2安打)で対右打者の同・158(19打数3安打)を上回る。

 七夕の日に登板するのも決して偶然ではない。チームの連勝が続きますように――。成長を続ける26歳が、待望の本拠地開幕を白星で飾るべく、宿敵に立ちはだかる。 (山添 晴治)

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2020年7月7日のニュース