中畑清氏 ベンチでマスクに違和感…12球団一丸で「安全」アピールしようよ

[ 2020年6月30日 06:45 ]

中畑清氏
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 【キヨシスタイル】違和感がある。ベンチで監督・コーチがマスクを着けてる姿だよ。全球団でPCR検査を実施し、19日に開幕したプロ野球。選手、首脳陣、スタッフ全員の陰性を確認している。安全をアピールすべきなのに、ベンチでマスクをするって陽性者がいるかもしれないことを前提にしてるんだよね。

 確かにコロナウイルスは目に見えない敵。怖いよ。でも、監督・コーチがマスクするんだったら選手もするべきじゃないのかな。
 チームは家族のようなもの。全員陰性が確認されていて家の中でマスクする?

 グラウンドは戦場。全員で相手に立ち向かっていかなきゃいけないときに、監督・コーチだけマスクで守られてるっておかしくないか。NPB新型コロナウイルス感染予防ガイドライン(無観客開催)には、ユニホーム着用者の球場内における対策の一項としてこう記されている。

 「グラウンド、ダッグアウトを除くすべてのエリア(ロッカールームを含む)において、マスクの着用を強く推奨」

 ダッグアウト(ベンチ)でのマスク着用は推奨されてないんだ。つまりベンチでマスクをするしないは、球団の方針か本人の意思ってことなんだよね。

 直近のカードを調べたら、ベンチでマスクをしている監督と、してない監督がきれいに6人ずつ分かれている。

 私がこうあるべきだと思う、マスクをしていない監督さんの名前を並べたい。

 セが巨人・原、阪神・矢野の2監督。パは西武・辻、ロッテ・井口、日本ハム・栗山、オリックス・西村の4監督だ。監督が着けてないのにコーチは着けている球団があれば、選手も控えは着けている球団もある。要するにバラバラ。それも違和感につながってるんだよね。

 プロ野球が一丸になって安全をアピールし、元気、勇気を発信していくには、12球団でしっかり統一した方がいい。7月10日から5000人、8月1日から2万人程度のお客さんをスタンドに迎える予定。その前に、まずベンチではマスクを外そうよ。(本紙評論家・中畑 清)

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2020年6月30日のニュース