西武・松坂 プロ1号で改めて証明した「甲子園の申し子」 投げても圧巻の14奪三振

[ 2020年5月27日 05:30 ]

今年は見られない セVSパ 交流戦名勝負10選   西武10ー1阪神 ( 2006年6月9日    甲子園 )

8回2死三塁で、左中間に1号2ランを放つ西武・松坂
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 「甲子園の申し子」が聖地で躍動した。西武・松坂のプロ1号は、横浜高時代に数々のドラマを生んだ甲子園で飛び出した。4点リードの8回2死三塁。阪神・ダーウィンの高めのボール球を振り抜き、左中間最深部に叩き込んだ。「ホームランは交流戦の目標だった。他のどの球場で打つよりもうれしい」。98年夏の甲子園2回戦で、鹿児島実の杉内(元巨人)から放って以来、2854日ぶりの感触。投げても、4安打1失点の完投勝利で、プロでは甲子園初勝利を挙げた。

 最速154キロを計測し、圧巻の14奪三振。本塁打を放っての毎回奪三振は、ドラフト制導入以降では、80年江川、95年斎藤雅(ともに巨人)に次ぎ3人目となった。まさに「松坂の夜」だった。

 12年後。中日時代の18年9月13日、自身38回目の誕生日に再び甲子園で勝利を挙げた。「僕はもう少し頑張るよ」と、ユニホームを脱いだ同世代にメッセージを送った。甲子園は松坂に特別な力を与えてくれる場所だ。

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2020年5月27日のニュース