ドラフト候補の常総学院・菊地竜雅投手 紅白戦で147キロ! 代替大会へ「最高の形で終わりたい」

[ 2020年5月27日 05:30 ]

球児たちの特別な夏

紅白戦に先発し、3回を2安打無失点の好投を見せた菊地(常総学院野球部グラウンド)
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 新型コロナウイルス感染拡大の影響で、今夏の全国高校野球選手権大会と出場権を懸けた地方大会が中止となったことを受け、茨城県高野連は26日、独自の代替大会を開催すると決めた。7月11日~8月2日の日程で調整する。今秋ドラフト候補の150キロ右腕、常総学院の菊地竜雅投手(3年)はプロ入りに向け、アピールの場とすることを誓った。

 力がみなぎる。代替大会開催発表直後に行われた紅白戦。先発した菊地は自己最速の150キロに迫る147キロを計測し、3回を2安打無失点に抑えた。三振も2つ奪った。

 「(代替)大会があってうれしい。チームの雰囲気も明るくなった。最後は優勝して、最高の形で終わりたい」。明るい表情で話し、新たな目標へ再スタートを切った。

 昨夏の茨城大会で150キロを計測し、注目を集めた。だが、秋季大会では不調で2本柱を形成する一條力真(3年)に背番号1を譲った。エース奪還へ「勝てる投手になるために冬から磨きをかけてきた」というシュート、スライダーを低めに集める投球を身につけ、投球の幅を広げた。 佐々木力監督は「休止期間も3日に1回はネット相手でもいいから投げなさいと言ってきた。継続が力になっている。こういう投手が甲子園でもっと伸びるんだけどね」と成長を喜びつつ、寂しげな表情も浮かべた。

 夏の甲子園が中止になったことに伴い、日本野球機構(NPB)は各高野連の代替大会へのスカウト視察の認可が下りるのを待っている。3年生にとって、最後のアピールの場。菊地もプロ入りが最大の目標だ。「こういう状況なので(プロ)志望届を出すか迷っている」。代替大会で持てる力を発揮すれば、その迷いは消えるはずだ。 (柳内 遼平)

 ◆菊地 竜雅(きくち・りゅうが)2002年(平14)12月8日生まれ、茨城県出身の17歳。茎崎ファイターズで野球を始め、中学時代は取手シニアでプレーし、全国大会16強に進出。常総学院では1年夏からベンチ入りし、主戦の一角を担った。2年夏の茨城大会8強、昨秋県優勝。同関東大会は高崎健康福祉大高崎(群馬)に初戦で敗れた。1メートル82、89キロ。右投げ右打ち。

 《長身右腕・一條「2人で投げる」》1メートル89の長身右腕・一條は菊地とともに先発。「調子は良くなかった」と話したが、3回を1安打無失点に抑えた。菊地については「最初から凄かったが、自分は違った」と振り返る。入部当初130キロに届かなかった直球は、最速144キロを計測するまでに成長。大学に進学後、プロ入りを目指す一條は「菊地に追い付いてきて、今はライバルと思っている。最後の大会も2人で投げ抜きたい」と思いを語った。

 《ベンチ入り人数増枠へ》水戸市内で臨時理事会を開き、代替大会開催を発表。7月11日開幕、8月2日決勝を日程案として検討する。榎戸努専務理事は「来週から学校再開、6月8日からは部活動も再開予定。この状態が維持できれば実施可能と判断した」と説明した。大会は無観客で実施し、3年生が全員ベンチ入り可能となるよう従来の20人枠を撤廃し、増枠する方向。毎試合メンバーの入れ替えも可能となる見通しだ。春、秋県大会と同様、4つの地区大会を勝ち上がった計16~24校による県大会を実施する方針で、6月9日に最終決定する。

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