プロ野球“時間制限”検討!「3時間半」「9回打ち切り」…移動リスク軽減などに効果

[ 2020年5月24日 05:32 ]

2011年04月15日、試合開始から3時間30分を超えたため9回終了時点で引き分けを示すスコアボード
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 プロ野球で試合時間を制限するための特別ルールが検討されていることが23日、分かった。25日の12球団代表者会議で6月19日の開幕が発表される見通しの中、移動のリスクなどを軽減するルールの適用を提言されていた。11年の東日本大震災の際に導入された「3時間半ルール」などが浮上している。

 政府の全国への緊急事態宣言が解除されれば、プロ野球はあす25日にも6・19の開幕日を設定する。前日の新型コロナウイルス対策連絡会議で専門家チームからは開催へ前向きな言葉と同時に、宿題も与えられていた。

 座長の賀来満夫氏は「選手は運動とストレスで一時的に体力や免疫が低下する。心身の負担軽減への特別ルール。違ったルールの適用が感染防止には必要」と訴え、提言にも同様の文言が加わった。

 そこで浮上したのが試合時間を制限するための特別ルール。現在は時間制限がなく12イニング制だが、11、12年には東日本大震災後の節電対策として3時間半ルールを導入したことがある。「開始から3時間半を超えた場合、新たな延長回に入らない」というもの。4時間を超えるような長時間試合での消耗を減らすだけでなく、懸案の「移動のリスク」減少にもつながる。

 専門家からは新幹線や飛行機の移動時は、関係者は固まり一般乗客と距離をとる「ゾーニング」の意識や、その間の席も緩衝地帯として予約・購入しておくことなどを勧められた。制限により時間の計算が立てばデーゲーム後の移動で予定通りの便を利用できる。試合時間が長引き、急な便の変更で混雑した座席の中でチームが散るリスクがなくなる。

 他にも9回などイニングで打ち切る案も浮上している。時間制限は引き分けの増加を招く可能性もあり、議論を重ねていく。29人の1軍登録枠は、登録抹消後の復帰日数を緩和する「コロナ特例」で補い、現状のままと確認済み。新型コロナウイルスとの共生が求められる中で、新様式となるアイデアを練る。

 ≪11年は平均3時間8分に短縮≫東日本大震災が起きた11年は、文部科学省による節電要請の通達を考慮し、9回完了の上で試合時間3時間30分を超えて新しいイニングに入らない、という「時短ルール」が適用された。翌12年も同様のルールで行われ、1試合の平均試合時間は10年の3時間18分から11年は3時間8分、12年は3時間10分に短縮された。

 ≪70~80年代には「3時間ルール」≫70年代から80年代にかけて延長戦となった場合、両リーグとも試合開始から3時間を超えて新しいイニングに入らないとする規定があった。セでは74~82年、パは74~87年に採用された。それ以前では時刻による制限もあり、早い例では午後10時15分を過ぎて新しいイニングに入らないとするシーズンもあった。

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