どうなる?プロ野球…前例のない20年シーズン、大記録狙えるチャンス!?

[ 2020年5月14日 05:30 ]

巨人・菅野
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 【BALL PARK】新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、延期された開幕が待たれる2020年プロ野球。試合数も削減されるなど、長い球界の歴史で前例のないシーズンになるのは間違いない。試合数が減ればチームの戦い方はもとより、さまざまな記録にも影響が出ることは必至。現場の最前線で取材するスポニチ記者陣が「どうする?どうなる?プロ野球」をテーマに激論を交わした。

 ■史上初の4割打者誕生?
 遊軍・鈴木 各球団とも現場で取材ができず、担当記者もリモートワークが多い。みんな元気でやってる?

 ソフトバンク担当川島 自分は料理をしまくってますよ。

 NPB担当・後藤 僕は選手のトレーニング動画を見ながら子供と筋トレやってますよ。

 巨人担当・神田 監督やコーチ、選手…。チームの皆さんに会えない日々はやっぱり寂しいです。

 日本ハム担当・東尾 どんなシーズンになりますかね。過去になかったことがいろいろ起こりそう。

 後藤 削減された試合数は現時点で最大120試合でしょう。開幕は最短で6・19。ただ、斉藤惇コミッショナーも「複雑な方程式」と言っているように移動のリスク軽減など越えるべきハードルは本当に多い。

 鈴木 前例のないシーズンになるのは間違いないよ。試合数が減る中で個人記録にも注目したい。史上初の4割打者が生まれたりするかもね。

 東尾 候補は近藤ですね。17年は故障で57試合ながら打率・413。本人も「試合数が少ない方が達成できる。狙えるんであれば狙いたい」と意欲満々です。四球をどれだけ選べるかが鍵ですね。

 川島 近藤は選球眼がいいからね。対抗馬の柳田はオフに右肘を手術。開幕延期でより万全な状態になった。最高打率は15年の・363。4割打者、見てみたいですね。イチローさんやレッズの秋山が日本にいたらどうなったか…。

 ■巨人・岡本 初タイトル&3冠王ある?
 神田 本塁打王争いも数字が低くなるかも。僕は岡本の初タイトルが楽しみ。体重を絞って体脂肪率も落とした。切れのある体をキープしているし、乗れば打ちまくりますよ。18年に史上最年少で3割、30本、100打点を達成していますが、今年は3冠王の可能性もある。

 東尾 一発なら日本ハムでいえば中田、そして清宮。あとは山川、中村の西武勢かな。個人的にはオリックスに加入したメジャー通算282発のジョーンズも楽しみ。

 川島 あとはバレンティン。3月の練習試合でも、初対戦のパの投手からガンガンに打っていた。

 《89年の巨人・クロマティ、96試合目まで4割》過去の首位打者で最も打率4割に近づいたのが86年バース(神)の打率.389。9月終了時点の打率は.394で4割到達の可能性もあった。オリックス時代のイチローも2度、3割8分超えをマークしている。89年のクロマティ(巨)は開幕から96試合目まで打率4割をキープ。これは広瀬叔功(南海)の89試合を抜くプロ野球最長。

 《30本塁打未満キング17人》過去の本塁打王で最も本数が少なかったのは57年の青田(大洋)らの22本。30本未満でタイトルを獲得した選手は延べ17人いる。最近では12年の中村(西)の27本。故障に苦しんで本数を伸ばせなかったが、2位も李大浩(イデホ)(オ)、中田(日)の24本と低調なシーズンだった。

 《3冠王…落合がロッテで最多3度、04年松中が最後の達成者》3冠王は7人(11度)が記録している。1リーグ時代の38年秋に中島(巨)が初めて達成。戦後では野村(南海)が第1号となった。最多回数は落合(ロ)の3度で王(巨)、バース(神)が各2度。04年松中(ダイエー)を最後に生まれていない。12年阿部(巨)、13年ブランコ(D)はいずれも首位打者、打点王の2冠を獲得したが、本塁打がリーグ2位に終わり快挙を逃した。

 ■50年ぶり防御率0点台は?
 神田 防御率はどうでしょう。登板数、イニング数が少なくなれば夢の0点台も…。となればエース菅野。17年には1・59をマークしています。

 後藤 ダルビッシュも日本ハム時代に5年連続で1点台。それより凄い数字が見られるかもしれない。両リーグの新人王も注目ですよ。開幕延期になった分、佐々木朗と奥川にはプロのレベルでじっくり調整できる時間が生まれた。

 ■朗希&奥川 高卒1年目新人王は?
 鈴木 シーズンが短いだけに、勢いに乗って一気に駆け抜ける可能性もある。高卒1年目での新人王は過去5人しかいないけど、首脳陣が起用にGOサインを出せば…。明るい話題になるのは間違いないよね。

 川島 試合数減で影響が出る記録もある。森は入団から昨季まで6年連続50試合登板を続けている。

 東尾 宮西は13年連続50試合登板が懸かる。本人は「いける範囲であれば無理してでも飛ばしたい」と言っています。

 鈴木 シーズンの戦い方も変わってくる。監督の腕の見せどころ。

 神田 百戦錬磨の原監督がどんな采配を見せるか。川上哲治監督の持つ球団最多勝利1066勝まであと42勝に迫っています。原監督には選手の気持ちを奮い立たせる熟練の技がある。名将ならではの大胆な采配、思い切った起用…。ファンには楽しみにしていてほしいです。

 川島 ソフトバンクにとっては交流戦がなくなるのは痛いなあ。去年も優勝。ここで白星を伸ばすのが持ち味でしたが…。

 後藤 交流戦がなくなり、オールスターも中止に。ただ、各球団は一日でも早く開幕できるよう、球場での感染症対策など必死に準備をしている。消毒用のアルコールにサーモメーターを備えて…。専門家チームから「医療関係者より努力している」と評価されたほどです。

 東尾 日本ハムは移動にチャーター機も検討しています。感染リスクは大幅に軽減されますね。

 鈴木 みんなで一丸にならないとね。いざ開幕、となった時にはプロ野球の底力をスポニチでもどんどん発信していこう。

 《防御率0点台…2リーグ制では阪神・村山だけ》規定投球回に到達して防御率0点台を記録したのは9人(11度)。うち歴代1位の藤本(巨=0・73)を含め8人(10度)までが1リーグ時代にマークしたものだ。2リーグ制後は70年村山(神)が唯一記録。同年最終登板の10月18日ヤクルト戦で完封勝利。前日まで1・04だった防御率を0・98とし偉業を達成した。ドラフト制後の入団投手では田中(楽)が11年1・272、13年1・273と1、2位を独占している。

 《高卒1年目新人王…65年のドラフト制度以降わずか5人》65年のドラフト制度導入以降、高卒1年目で新人王に輝いた選手は5人しかおらず、07年の田中(楽)以降出ていない。全員がドラフト1位で入団。3人の投手は1年間ローテーションの一角で先発し、堀内(巨)と松坂(西)はそれぞれ16勝を挙げた。堀内は沢村賞に最優秀防御率、最高勝率、松坂は最多勝を同時受賞した。

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