元阪神・水落さん、経営飲食店コロナ禍で大打撃も…現役時代思い出し「今は歯を食いしばって」

[ 2020年5月7日 05:30 ]

大阪・ミナミで「どら十」を経営する水落暢明さん
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 05年から07年まで阪神タイガースに在籍し、今は大阪・心斎橋でお好み鉄板酒場「どら十」を経営する水落暢明さん(35)が、コロナ禍で打撃を受けた店舗の窮状を明かした。

 「4月の売り上げはほぼゼロですね。店舗営業してる人には本当に厳しい状況だと思います」。店を構えるのは大阪随一の繁華街「ミナミ」だ。ただ、日を追うごとに明るい街の様子が変わった。

 「3月頭ぐらいから日本でも感染者が増えてきてちょっと暇やなと思っていて。2週間ぐらいして“自粛疲れ”でミナミにも人が戻ってきた。でも、志村けんさんが亡くなって様子は一変して一気に人が来なくなった」

 緊急事態宣言が発令された4月7日から店を閉めたが、葛藤はあった。「生活するために店開けるのも正解やし、感染が怖いから閉めるのも正解。自分は協力しないといけないと思って閉めました」。04年ドラフト10巡目入団が由来の「どら十」を18年2月にオープン。以来、食材の仕入れ、調理などほぼ1人で切り盛りしてきた。「右肩上がりとは言えないけど、ようやく食っていけるようになってきたので。生活がかかっているし、(閉め続けて)何カ月もつのかも分からないので」。予想だにしなかったウイルスの襲来に、声は悩ましげだった。

 自粛期間で思い返したのは現役時代の記憶だ。阪神でプレーしたのはわずか3年間でも、引退後は13年まで打撃投手を務め、チームメートとの絆は深い。昨年は福留が突然来店し、藤井バッテリーコーチは時間があれば顔を出してくれるといい「藤井さんに会えないのが寂しいです」と笑った。鉄板越しに仲間たちと再会できる日を待ち望んでいる。

 7日からは時短で営業を再開し、テイクアウトもスタート。選手時代の経験があるから前を向ける。「今は歯を食いしばってやります。今思い出すことがあって、鳴尾浜で肩痛くて投げられず“陸上部”やってた時の気持ちに比べたら全然ましだなと。ここを乗り越えて、“コロナ大変やったな”と笑い話にしたいです」。第2の人生でも訪れた苦境にコテと鉄板で立ち向かう。(遠藤 礼)

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