阪神・中田、新天地で今は“我慢”の時…開幕後は「うれしさと気持ちを爆発させて」

[ 2020年4月27日 05:30 ]

甲子園で自主練習を行う中田(阪神タイガース提供)
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 移籍1年目の阪神・中田は静かに闘志を燃やしている。26日の甲子園での自主練習後にオンライン取材に応じ、現在の心境を語った。

 「早く甲子園球場のお客さんの前で投げたい気持ちはある。早くコロナが終息して、みんなが元気に球場に足を運んでくれるまでは僕も我慢しないといけない。それが明けた(終息した)際には、うれしさと気持ちを爆発させて試合に向かっていきたい」

 5月11日で38歳となるベテラン右腕は新天地での活躍を心待ちにする。ソフトバンクから移籍した今春はオープン戦、練習試合を合わせ計3試合に登板し9イニングで6失点。アピール成功とはいかず、先発ローテーション争いから一歩後退したが、開幕が延期になったことで、ここから状態を上げていけば逆転でのローテ入りの可能性もゼロではない。

 チームの活動停止中も「特にメンタル自体も変わることなく、常にスイッチを入れている」と前向きに過ごしてきた。毎朝、自宅近くの公園に行き、ランニングや壁当てなど限られたことしかできなかったというが、自宅では2歳半の息子の世話に洗濯や風呂掃除など家事にも積極的に参加し“おうち時間”を過ごしてきた。

 この日はブルペンで真っすぐを中心に感触を確かめながら60球。15日の自主練習開始後、2度目の投球練習だったが、肩のスタミナ不足を感じたのか、「まだ球数を投げる必要があると思った」と振り返った。今後は“1クール”に2度、ブルペン入りし状態を上げていく構えだ。

 世の中の多くの人々が苦しい生活を強いられている中での練習だけに、時間を無駄にするわけにはいかない。通算100勝を誇る実力者は開幕1軍を視野に入れ、日々を過ごしていく。(長谷川 凡記)

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2020年4月27日のニュース