広島ドラ1・森下 指揮官から“オレ流調整のススメ”本拠マウンドで59球

[ 2020年4月27日 05:30 ]

マツダスタジアムのマウンドで投球練習する森下
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 広島・佐々岡真司監督(52)は26日、ドラフト1位の森下暢仁投手(22=明大)に「オレ流調整のススメ」を説いた。休日返上でマツダスタジアムを訪問し、分離練習に参加した森下の投球をスタンド席から視察。59球と球数を抑えた独自の調整法に「1年目だし、これまでやってきた方法でやればいい」と容認し、背中を押した。

 経験してみないことには酸いも甘いも分からない。「1勤1休」の分離練習の中、佐々岡監督は24日に続き2回連続で休日を返上し、マツダスタジアムのバックネット裏スタンド席に座った。自身とは別班の練習日のため、接触はできない。それでも、11日にブルペン投球をチェックして以来となる即戦力右腕の投球練習を目当てに足を運んだ。

 「ブルペン捕手が一人しかいない中でも、こうやってメインのマウンドで投げられる。森下も久々のマツダのマウンドだったと思うけど、いい球がいっていた。今できることに集中してほしい」

 森下は本拠のマウンドに上がり、ノーワインドアップから59球を投げた。11日は約80球、17日は約50球。大瀬良ら先発陣が100球を超える日もある中で、これまでと同様に球数を抑えた独自の調整法を披露。指揮官も、背中を押す形で“オレ流調整”を認めた。

 「1年目なので、大学とか今までやってきた方法でやればいいと思う。これで成功すればそのままでいいし、違えばそのときに変えればいい。試合もまだない。僕たちも見ていく中で、強制することはしない」

 森下が重視するのは、マウンド上だけではない。キャッチボールではカットボールやカーブを多投。球場での練習は2日に一度、2時間のみに制限されている環境にも悲観することはない。

 「キャッチボールを含めたら結構投げている。投げる以外のトレーニングもしっかりと積み重ねていきたい。トレーナーさんから出されるメニューは、大学以上にやれているし、プラスになっていると思います」

 開幕ローテーション入りは内定済み。「ブルペンより試合で投げたいですね……」。独自の調整法が正しかったことは、本番で証明するしかない。(河合 洋介)

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2020年4月27日のニュース