“乱闘王”タフィ・ローズ…追随許さぬ退場「14」 07年7月17日はロッテ・里崎が…

[ 2020年4月27日 06:10 ]

07年7月17日<ロ・オ>里崎(中)に襲いかかるタフィ・ローズ
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 【Lega-scene あの名場面が、よみがえる。~乱闘編~】昭和、平成の名場面をスポニチ本紙所蔵の秘蔵写真からお届けする「Lega―scene(レガシーン)」。プロ野球乱闘編の最終回は、2007年7月17日に行われたロッテ―オリックス戦(千葉マリン)です。オリックスのタフィ・ローズ外野手(当時38)が内角球に腹を立て、ロッテ・里崎智也捕手(同31)への「反撃」が大乱闘に発展しました。

乱闘といえば、この男の名前が挙がる。
気が短いのか、熱すぎるのか。
タフィ・ローズ。
14回の退場はプロ野球史上最多だ。

近鉄から巨人、オリックスと渡り歩き
それぞれで複数回の退場処分を受けている。
07年7月17日は11回目の退場劇だった。

3回。
胸元への投球に激高した。
ロッテの捕手・里崎智也をにらみつける。
「危ないやろッ!」。
これに里崎が
「全然、危なくないやろ」
と返すと、怒り爆発。
マスクをつかんで襲いかかる。
倒れた里崎にパンチとキックを浴びせた。
両軍入り乱れての大乱闘。
ローズ含め一度に3人が退場処分となった。

珍事というか、事件というか
3人同時退場は史上5度目だ。
その主役はもちろんローズ。
激情型の助っ人は
いろんな意味でファンを魅了した。

日本通算13年間で本塁打王4回、打点王3回。
464本塁打が歴代外国人選手最多なら
400本塁打以上の外国人選手もローズしかいない。
通算退場回数も当分破られることはなさそうだ。
(敬称略)

 《ちなみに2位は“ベース投げ”ブラウン “400勝”と“オレ流”が続く》退場したのはローズに加え、両球団のコーチが各1人。オリックスは3回に主砲を失ったのに対し、ロッテは暴力行為を受けた里崎が6回に一時勝ち越しの7号ソロを放った。しかし9回に守護神・小林雅英が同点打を浴び、延長12回引き分け。試合後、里崎は「もう少しでストライクの球。(怒るのは)理解に苦しむ」と振り返った。ちなみに、ローズの14回に次ぐ2位が、広島と楽天で選手、監督を務めたマーティー・ブラウン(12回)。金田正一と落合博満が8回で、これに続く。

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2020年4月27日のニュース