阪神・福留、ハチャメチャ43歳バースデー!サプライズ祝福に照れ笑い

[ 2020年4月27日 05:30 ]

43歳の誕生日を迎え、ナインに祝福される福留(阪神タイガース提供)
Photo By 提供写真

 阪神の福留孝介外野手は26日、43歳のバースデーを迎え、自主練習で訪れた甲子園でチームメートからサプライズ祝福を受けた。球団広報が公表した。新型コロナウイルスに3選手が感染し、15日から始まった自主練習でもメンバーを4班に分け、施設利用時間も厳格に制限する状況が続く猛虎にとっても、久々に明るい話題となった。

 普段は威厳たっぷりの球界現役最年長選手も、この日ばかりは若手の“ターゲット”となった。午前9時30分、ベンチ裏からグラウンドに現れた福留が、待ち構えていた後輩たちから“襲撃”を受けた。糸原が、陽川が、大型のクラッカーを鳴らし「おめでとうございます!」の声と同時に祝福のテープを浴びせかけた。

 予想外の展開に、さすがの大ベテランも照れ笑いが止まらず。テープがベンチ裏のネットに絡まったのを見て「これ、俺が後で片付けておくわ」と照れ隠し!?のジョークを口にし「ありがとう!」と繰り返した。

 開幕前に誕生日を迎えるのはプロ22年目でもちろん初めて。当初の日程通りなら、この日はナゴヤドームでの古巣・中日戦で、両軍のファンから祝福されていたはずだった。

 「本当はそうなってくれるのが一番だし、そこへの寂しさはあるけど、でもこうやってみんながお祝いしてくれたし、まずは健康で43歳を迎えたということが第一なので、良かったです」

 球団を通じて発表したコメントに実感がこもった。坂本から手づくりのケーキを受け取り、糸原からは「祝 おめでとう!」と書かれたタスキまでかけられた。抱負を聞かれると「頑張ります!」の一言。練習後の予定には「家族でゆっくりお祝いしてもらいます」と頬(ほお)を緩めた。

 サプライズの前には“アクシデント”があった。15日からスタートした甲子園の施設を使った自主練習は、ここまで3勤1休だったが、今回は4勤でこの日が4日目。情報がうまく伝わっていなかった福留は休みと勘違いし、珍しく球場入りが遅れたという。後輩たちは練習開始時間の午前9時に準備したが、主役が一向に現れず。一度解散して練習を始め、福留が到着したことを聞き再スタンバイした。あくまで参加自由の自主練習ながら「すみません、遅くなりました」と頭を下げ、笑いを誘った。

 15日にはオンライン取材のトップバッターとして登場。第一声でチームから3人の新型コロナウイルス感染者を出したことを謝罪した。43歳で迎える今季も、グラウンド内外で猛虎を引っ張る存在に変わりはない。(山添 晴治)

 ○…坂本もサプライズ演出の一端を担った。前日25日に“おうち時間”を利用し誕生日ケーキを作製。チョコレートで「こうすけさん」と記したネームプレートも添える力の入れようだった。「コウスケさんのために何か準備しなければと考えて昨日、家で奥さんに作り方を教えてもらいながら30分かけて自分で作りました」。肝心の味も好評だったといい「おいしいと言ってもらえましたし、作ってきて良かった。ケーキが欲しい人はどんどん言ってきてくださいと」と球団広報を通じ、“パティシエ坂本”としても今後の活躍!?を誓った。

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2020年4月27日のニュース