広島・大瀬良 初体験の時差分離練習 ドタバタ120分

[ 2020年4月9日 05:30 ]

キャッチボールする大瀬良
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 広島は8日、マツダスタジアムで午前と午後の2組に分かれた時差分離練習を開始した。大瀬良大地投手(28)は持ち時間の120分を目いっぱいに活用。試合直前と同じ心構えで投球練習するなど「超集中型」の練習法で精力的に動き回った。

 120分は、やはり短い。初体験の時差分離練習は大忙しだった。午後の組に入った大瀬良に許された練習時間は午後1時30分から同3時30分まで。キャッチボールを終え、まずはブルペンに向かった。47球で感触を確かめると、次は感染予防のため同時入場が10人以内に制限されたトレーニング室へ。時間が許すまで鍛え上げて、ロッカー室に戻りながら携帯片手にタクシー会社に電話して配車を完了。慌ただしくシャワーと着替えを済ませ、球場からの退場時間だった午後4時は目前で足早にタクシーでの帰途に就いた。

 「人数が少ないので寂しさもあった。トレーニングの量、時間と与えられたギリギリまで、やれることをやれればいいと思う」

 全体練習が閑散とする異例の光景にも集中力を保った。「試合前の感じで入った。(試合)当日のようにキャッチボールをして、ブルペンに向かうことで、気持ちを切らさずに集中できた」。手探りの状況でも、プランは明確だった。

 7日までの全体練習とは異なり、新型コロナウイルス対策として午前と午後の2班に選手を分離。入退場の時間を厳守させることで2班の接触は完全に断たれている。午前組を沢崎投手コーチ、午後組を横山投手コーチが分担し、首脳陣も選手との接触を可能な限り制限した。「要領がつかめれば、大丈夫だと思う。臨機応変にやれればいい」。高い集中力は、投手陣の手本となった。(河合 洋介)

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2020年4月9日のニュース