巨人・原監督 全国の球児に動画でメッセージ「考える野球を」

[ 2020年4月9日 05:30 ]

球団広報を通じてメッセージを発信した巨人・原監督
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 巨人の原辰徳監督(61)は8日、新型コロナウイルス特措法に基づく政府の緊急事態宣言を受け、動画で全国の高校球児ら野球少年にメッセージを送った。休校の延長や部活動の停止が続き、3月のセンバツから各地で大会の中止が相次ぐ。今は「考える野球」と「家トレ」で頭と体と心を磨くことを勧め、個人調整が続く巨人ナインも同じ姿勢で練習に取り組んでいることを訴えた。

 野球をやりたくてもできない思いはプロもアマも同じだ。選手の調整などを話し合うため、大手町の球団事務所を訪れた原監督は球団旗を背に広報カメラの前に立ち、垣根を越えた思いを発信した。

 「グラウンドでチームメートと野球が今できないという状況が、野球少年にとっては寂しいこと。私も少年時代を思い出すと本当に胸が痛む思いです」

 東海大相模の主砲として春夏通じて計4度甲子園に出場。高校時代から招待試合で全国を飛び回った。今、球児は泥まみれの練習も試合も奪われている。「ただ…」と指揮官は続け「こういう機会だからできることもある」と具体例を挙げた。

 「シンキングベースボール、考える野球」。野球に関する本や伝記を読むことを勧め、知識を増やすことを望んだ。自身も「三国志」など多くの本に触れ、現役時代には監督通算1687勝の名将・三原脩氏の自筆のノートを読んで人生訓やプロの在り方を学んだ。

 さらに「家の中でもできるストレッチであったり、柔軟体操。いろいろな練習方法はある」と提案した。プロ野球界だけでなく、多くのアスリートが自宅でできるトレーニング「家トレ」動画を配信。「いざ野球ができるといった時に、さらに野球が上達しているような。体も、頭も、心も」と前向きに話した。

 約5分30秒の動画。巨人ナインには「必ず開幕は来る。自分を見つめ直す調整期間に」と促し、ファンにも「喝采、ブーイング。共に(迎える)球春到来を思い描いています」とメッセージを送った。そして野球少年に。「今度野球ができた時には私たちも大変感謝すると思う。喜びを思い浮かべながら、この時間を使っていただきたい。ジャイアンツの選手たちもそういう気持ちで今、闘っております」。困難を乗り越えた先に、喜びが待っている。(神田 佑)

◇プロ、アマチュア野球の現状◇

 プロ野球 3月20日の開幕が延期に。新たな開幕予定日は未定。3人の感染者が出た阪神は活動停止で他球団も自主練習など

 社会人野球 スポニチ大会などに続いて7月開催予定だった日本選手権も中止決定。5月の全日本クラブ選手権なども中止に

 大学野球 6月予定の大学選手権を8月に延期。東京六大学は開幕を5月下旬に延期し、1試合総当たりでの試合方式に

 高校野球 センバツが中止となり、都府県の春季大会などに加えて関東、近畿、九州などの地方大会も相次いで中止に 

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