ソフトB・中村晃 粘って16球!逆転口火、職人技のタイムリー

[ 2020年3月14日 05:30 ]

オープン戦   ソフトバンク10―5広島 ( 2020年3月13日    ペイペイD )

<ソ・広>3回2死三塁、中前適時打を放つ中村晃(撮影・岡田 丈靖))
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 ソフトバンクの中村晃外野手(30)が広島とのオープン戦(ペイペイドーム)で「3番・右翼」で出場し、3回に驚異的な11球のファウルで粘り、16球目に中前適時打を放った。5点を追う展開での打撃職人らしい一打で逆転を演出。新型コロナウイルスで開幕が大幅にずれ込み先が見えない状況でも、冷静に粘り強く立ち向かう姿は若手のお手本だ。

 新選手会長の16球から逆転劇が生まれた。9日から腰の張りでオープン戦2試合の出場を回避していた中村晃が3戦ぶりに復帰。5点を追う3回2死三塁で先発・大瀬良が投じた16球目のカットボールをとらえ反撃の口火を切る中前適時打を放った。

 「いい打席でした。球数を投げさせられ、ああいうこと(逆転)になれば、劣勢の状態からでも、勝てる試合を拾っていける」

 直球を見逃し、カットボールをファウルした2ストライクの状況からファウルを10球。選んだボール球の見逃しは3球。「特に意識はせず、すべての球に対応しようと」。逃れるファウルではなく、すべての球を打ちにいっての粘り。驚異的な粘りに、打たれた大瀬良も笑うしかなかった。

 工藤監督も「あれが投手のリズムを崩した。僕が投手でも、あれはイヤだ。さすがですね。(腰も)良くなってきたし本来の力を出せばあの打撃はできる」と絶賛した。

 オープン戦とはいえ0―5の劣勢から、中村の適時打を号砲にチームは2桁10得点で逆転勝ち。「打撃練習から感じは悪くなかったので」と冷静に振り返った。

 新選手会長としてもクールに仕事をする。10日の巨人とのオープン戦。無観客試合の中、大音量で選手の登場曲が本拠地6試合目で初めて流れた。中村晃が球団に対し流すように依頼し実現させたものだ。

 「静かにやるよりも試合の感じが出て、いいんじゃないかなと。選手側に聞いて、球団に立ち会いました」

 新型コロナウイルスの影響で開幕は延期。先が見えない中でも、慌てない。「開幕してもしなくても、しっかりと集中していくのみ」。打撃職人の集中力がチームに浸透している。

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