元阪神・呉昇桓 新主砲ボーアの活躍予言「威圧感がある」メジャー時代に対戦

[ 2020年2月18日 05:30 ]

阪神時代の呉昇桓
Photo By スポニチ

 14年から2年間、阪神に在籍し現在は韓国・サムスンに所属する呉昇桓(オスンファン)投手(37)が17日、古巣にエールを送るとともに、対戦経験のあるボーアの活躍を“予言”した。

 「(ボーアは)ホームランバッターです。打席にいたら威圧感がある。相手ピッチャーがプレッシャーを感じる(ような打者)」。

 言葉には説得力がある。実はメジャー時代に4度対戦し1本塁打を含む2打数2安打2四球と“カモ”にされていた。日本で2度のセーブ王を獲得し米国でも3年連続で60試合以上に登板した豪腕も「ボーア」の名前を聞くと苦笑い。主砲として来日1年目からの大暴れにも「できると思います」とうなずき「新しい国で新人に戻った気持ちでやったらうまくいく」と活躍の秘訣も明かした。

 現在は阪神と同じ沖縄県内でキャンプに参加。昨年8月に右肘の手術を行いリハビリ過程もこの日は今年2度目となるブルペン入りし日本時代には投げていなかったカーブやツーシームを交えて44球を投じた。重たい球質から「石直球」と称された直球は健在でも、「石仏」と称されたポーカーフェイスではなく笑顔が目立った。

 「楽しそうに見えますか?(笑い)。日本にいた時はもっと楽しかったですよ」

 母国での賭博で有罪となって科せられている出場停止期間が5月に解ける予定で「今もゲームで投げられるぐらい調子良いんですけど、5月に上がれるぐらいゆっくり調整してる」と照準を定める。日米韓で通算399セーブで400セーブ、そして岩瀬の持つ407セーブのアジア記録も目前に迫る。

 阪神の成績は気になるようで「全部見てます。自分がいた時が一番強かったと思います。また阪神に行かないといけないですね(笑い)」と表情を崩した「石仏」。猛虎の躍進を強く願っていた。(遠藤 礼)

続きを表示

この記事のフォト

2020年2月18日のニュース