阪神・矢野監督“本命”は西勇も…あるぞ開幕投手「遥人」

[ 2020年2月18日 05:45 ]

対談後、ポーズを決める矢野監督(右)とスポニチ本紙評論家・関本賢太郎氏(撮影・坂田 高浩)
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 【阪神・矢野監督×関本賢太郎氏対談(1)】阪神・矢野燿大監督(51)がスポニチ本紙評論家・関本賢太郎氏と対談し、西勇輝投手(29)が本命視される開幕投手の対抗馬に高橋遥人投手(24)の名前を挙げた。お立ち台での決めゼリフ「必死のパッチ」の後継者としたように現役時代から公私で仲の良かった関本氏に、20年シーズンの構想を次々と披露した。(構成・惟任 貴信)

 関本 監督、お願いします!
 矢野監督 どうも。

 関本 さて、キャンプも終盤に差し掛かってくると思いますが、ここまでのチームの仕上がり具合はどうでしょうか?
 矢野監督 いたって順調でね。俺が(選手を)どう使うかの悩みが増えそうなキャンプをやってくれているので、本当、楽しみが多いね。

 関本 まずはファンの皆さんが注目している開幕投手について、うかがいます。もう伝えているんですか?
 矢野監督 いや、まだ。

 関本 大方の予想では、西勇投手じゃないかとなっていますが?
 矢野監督 まあまあ、本命は西勇やろうね。

 関本 ということは他にも候補が?
 矢野監督 まあ、高橋かな。

 関本 なるほど。その高橋のここまでの出来は?
 矢野監督 すごく順調に来ているし、昨季後半にローテーションとして投げた中で、自分で“どうやって行けば勝てる投手になるのか”ということをアイツ自身も考えながらやってきてね。そこに山本昌さんに(臨時投手コーチとして)来てもらえたおかげで、もう少し緩いボールが必要かなと。だから今は変化球を調整しているね。カーブや他のチェンジアップ系とか、全体的に幅は広がった。今までみたいな力で押すばかりの投球ではなく、緩急が使える。俺としては、もう西勇と同様、やってくれるという風に見ている投手やね。

 関本 では開幕投手に続き、単刀直入にお聞きします。中継ぎの外国人投手も2人いますが、現状、ストッパーは球児ですか?
 矢野監督 もうストッパーは球児で行くよ。

 関本 では8回に外国人を?
 矢野監督 イニングは決めていないけどね。まあ去年もジョンソンが8回というのはあったけど、それはやりながらね。投げる方は“8回に行くよ”となった方が、調整、準備がしやすいと思うから、そうしたいけど、たとえば(岩崎)優の方が良いとなれば、優を7回とか8回にというのはありえる。まだ、そこは決めていないな。

 関本 投打ともに競争が活発。中継ぎ陣の中で、この投手は決まりという投手はいますか?
 矢野監督 優くらいじゃないかな。島本も出遅れているし、守屋も自信を付けた投球はしているけど、まあ、先発からあふれ出た選手を中継ぎに、ということもありえる。そこは、これからの競争次第で変わる。

 関本 あと、多方面から聞かれているとは思いますが、藤浪の状態は?
 矢野監督 晋太郎も良いよ。アイツ自身、ここ何年か苦しんだ中、オフとかにいろいろな場所に行ったりして、自分自身を変えたいということでやってきて。それで山本昌さんに来てもらえたおかげで、新しい、投げる理屈というのか、そういうものを教えてもらって。それがハマってきている感じがあるよね。ブルペンでも、すごく良い顔で、躍動感のある投球フォームで投げられている。自分と勝負するというよりも、しっかり打者と勝負するというか。もっとこうしてやろうとか、もっとこう投げてやろうみたいな意識が、晋太郎自身、強くなっているのでね。このまま行ってくれたら、すごく楽しみやね。

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