ヤクルト・高津監督、“メジャー流”キャンプ改革 フレックスタイム導入へ

[ 2020年1月30日 05:30 ]

チーム再建へキャンプでフレックスタイムを導入する高津監督
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 ヤクルトの高津臣吾新監督(51)が29日、2月1日から沖縄県浦添市で始まるキャンプでメジャー流の改革を取り入れる考えを示した。昨年より全体練習開始時間を30分早め、夕方からの自主練習の時間を増やす効率化を図る。この日、チームより一足先に沖縄入りした指揮官は、日米のキャンプの良いところを生かしながら、昨季リーグ最下位からの巻き返しを図る。

 薄曇りで気温は17度。沖縄・那覇空港はやや肌寒かったが、高津新監督の口調は熱を帯びた。「少し気持ちが引き締まりました。(1軍キャンプは)監督としては初めてだが、僕らしくやりたい」とキャンプインに向けて決意を語った。

 改革を始める。全体練習を昨年より30分前倒し、午前9時スタートにする。「どうせ、起きているんだからやればいい。午前中に2時間やるのと、3時間やるのとでは凄く違う」。全体練習を早めることで、午後の個別練習の時間が多く取れる。個別練習では、おのおのが自らの弱点克服に努めることができる。

 練習をアレンジすることも許可する。「ウエートトレをやってから、実技練習に入りたい人もいれば、逆の人もいる」と話す。選手の希望する練習も「応えてあげたい」と個々の目的に応じて柔軟に取り入れる方針だ。自主性を促すことにもつながる。

 考えの根底には、自らも04~05年でプレーしたメジャー流のキャンプがある。「米国では午前7時からウエートをやって9時から全体練習。午後1時くらいまでだった」と振り返る。第2クールからは早出練習が始まるが、午前8時の球場オープン時間を早めるよう交渉する準備もある。

 「(血液型は)B型だから効率的にやるべきことをやる。うちはチャレンジャー。ゆっくりしている時間はない」。最下位からの巻き返しへ、柔軟な発想で個のスキルアップを図る。(黒野 有仁)

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2020年1月30日のニュース