オリ吉田正の言葉から感じた強い決意 悲願の夢舞台へ「結果で選んでもらえる数字を」

[ 2020年1月30日 08:30 ]

室伏氏の指導を受けながらトレーニングするオリックス・吉田正(撮影・郡司 修)
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 吹っ切れた表情が印象的だった。オリックス・吉田正尚外野手(26)だ。04年アテネ五輪男子ハンマー投げ金メダリストで同大教授の室伏広治氏(45)との自主トレを公開し東京五輪出場に向けた意気込みを問われた時のこと。「選ばれないことには始まらない。結果で選んでもらえる数字を出すしかない」。言葉の端々から、強い決意が伝わってきた。

 悩んでいた。昨秋の「プレミア12」。同年10月下旬の宮崎合宿から沖縄、台湾、千葉、東京と1カ月に渡って同行取材。外国人投手特有の手元で動く球、左のワンポイントリリーフを徹底起用されるなど対応に苦慮し打率・200、本塁打なし。休養日に向かった都内の焼肉店でのこと。吉田正は「本当に悔しいッスわ…」と絞り出すように言った。そんな吉田正の姿を見るのは初めてだった。

 例えばシーズン中、好機で打ち損じた時も、「もっと、こうしたら良かったんですよね、きっと」、「(打ち取られたボールの)その前の見逃しですよね、次はね(打つよ)」。2人で食事をしていても時折、こちらの言葉が届かないほど集中してスイング動作を確認する、なんてこともあった。向上心の塊のような男が、念願の日の丸を背負いながら、こぼした本音に言葉が詰まった。

 夢舞台は悲願だ。青学大4年で大学日本代表として出場した15年ユニバーシアード大会で4番を務め優勝に貢献。その時から抱き続けてきた。過去に、「ずっとトップチームで、という思いがあった。(東京五輪は)自国開催で年齢的にも良い時期。出るからには主軸。(選ばれるのは)チームが金メダルを獲ることができる選手というのが絶対条件。そのピースになりたい」と語ってくれた。

 侍ジャパン首脳陣の信頼を勝ち取るためには、開幕直後から強烈なインパクトを残し続けることが絶対条件。好機で結果に導く打棒を重ねることは、チームの勝利に直結する。「打つだけでなく、走る、投げるというところも上げていきたい。まだまだ弱いところ、ここをもう少し上げれば、というところを、しっかりやれば、パフォーマンスはまだまだ上がると思うので」。2月1日から始まる春季キャンプに向けて宮崎へ。自らの夢の実現とチームの勝利を求め、吉田正が勝負の1年に挑む。(記者コラム・湯澤 涼)

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