芝草宇宙氏 帝京長岡で4月からタクト「野球は面白いんだと伝えたい」

[ 2020年1月7日 10:00 ]

帝京長岡の監督就任会見で浅川節雄校長(右)とガッチリ握手する元日本ハム投手の芝草宇宙氏
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 昨年、元マリナーズのイチロー氏が受講したことで話題になった学生野球資格回復。この研修を経た元プロ野球選手が徐々に高校野球の現場でも指導の幅を広げている。今春センバツでは元西武の佐々木誠氏が率いる鹿児島城西が九州大会で4強入りし、出場を確実にしている。

 そんな中、今年の4月から新たにユニホームに袖を通すのが元日本ハム投手の芝草宇宙氏(50)だ。帝京長岡(新潟)の指揮を執る。以前から外部コーチとして携わっているチームを率いることになったが「高校生はかわいい。本気になって聞いてくるし、一緒になって戦っていきたい」と目を細める。

 芝草氏は帝京時代の86年春、87年春夏連続で甲子園に出場。87年夏の2回戦・東北戦で無安打無得点試合を達成した。87年に日本ハムへ入団。91年には初登板初先発完封勝利をマークし、06年にソフトバンク、07年には台湾の興農ブルズでプレー。日本球界通算46勝56敗17セーブ。引退後は日本ハムで投手コーチ、スカウトなどを歴任した。

 帝京長岡はサッカー部やバスケットボール部が全国レベル。野球では日本文理や新潟明訓、中越など強豪校がひしめく中での挑戦となる。芝草氏は「これまでの野球生活やスカウト活動の中で、勝てるチームはどこが違うのかとかいろんな面を見てきた。こうしたら勝てるんだなと思うこともあったし、そういう引き出しを作ることができた」といい「いろんな作戦をやってみて成功したらこんなに野球は面白いんだということを伝えたい。たとえ失敗しても、積極的にいったことを評価してあげたい」と意気込む。

 新年、チームは6日に始動した。「1年でも早く甲子園出場を決めたい」と芝草氏。4月、どんなタクトを振るかに注目したい。
(記者コラム・松井 いつき)

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2020年1月7日のニュース