奈良学園大・大畑がプロ志望明言!履正社同級生・寺島苦戦に「厳しい世界」実感も

[ 2020年1月7日 17:31 ]

トレーニングのため、坂道ダッシュを繰り返す奈良学園大・大畑
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 奈良学園大の最速147キロ右腕・大畑理暉投手(21=履正社)が7日、奈良県生駒郡の同大学で始動。「プロ野球選手が目標」と志望を明言した。

 思いは日増しに高まってきた。高校では2016年にヤクルトからドラフト1位指名された寺島と同学年。「高校の時に勝てなかった寺島が苦戦する厳しい世界。それでも頑張って通用させたい気持ちは強い」と言う。公式戦登板は2年秋の1試合のみで3年夏の大阪大会はベンチ外。大学で急激な成長曲線を描いてきた。

 1年春からリーグ戦に登板し、投手陣の柱としてこれまで6季で39試合に登板。2年春には5勝、防御率1・72で最優秀投手に輝き、昨秋にはベストナインも獲得した。1メートル82、92キロの体格から重い直球を投げ下ろし、カーブ、スライダー、スプリット、ツーシームと多彩な変化球で打者のタイミングを外す。「右のオーバーはプロでもスピードが速い投手が多い。150キロは越していかないと目立てない」。球速アップのため、体の使い方を学ぶことを最重点課題として、春のリーグ戦までの時間を過ごす。

 リーグ最多43回の優勝を誇る奈良学園大だが、昨秋まで3季連続4位と頂点から遠ざかる。主将に田中嵐士投手(21=福井工大福井)が就任し、今季のチームスローガンは「王座奪還」に決定。新主将は「チームに新しい刺激を入れて、野球以外の部分でも元気を出して、引っ張っていきたい」と言う。大畑も勝利に飢えている。「意識するのは勝ちたいということ。チームのために勝てる投手になりたいし、自分自身もアピールしていきたい」と表情を引き締めた。

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2020年1月7日のニュース