阪神退団の鳥谷、去就決定は越年濃厚「野球ができるのか、辞めるのか、自分が聞きたいぐらい」

[ 2019年12月15日 05:50 ]

大阪市内で行われた公開シンポジウムで、大畑大介氏(左)とともにパネリストを務めた鳥谷(撮影・北條 貴史)
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 今季限りで阪神を退団して動向を注目される鳥谷敬内野手(38)が14日に大阪市内で開催された公開シンポジウムにパネリストとして参加し、来季について依然として未定の現状を明かした。オファーを待つ立場で年内決着の可能性は極めて低く、新天地が決まらない状態を年明けまで持ち越すことは濃厚だ。

 久々に公の場に姿を見せた鳥谷は気になる現状を包み隠さず、時には苦笑いも混ぜて明らかにした。

 「本当に全然決まってなくてですね。野球ができるのか、辞めるのか、自分が聞きたいぐらいです…。自分の体は常に動ける状態にしておいて、いい話を待つ…という感じですかね」

 国際ロータリー主催のシンポジウムの冒頭。鳥谷と並んで登壇した元ラグビー日本代表・大畑大介氏は司会者から進行を委ねられると、「まずトリの今後を聞かないとお客さんは話が入ってこないでしょ」といきなり核心!?を突いてきた。驚いた様子の鳥谷は「その話はナシで…と話してたはずですが…」と苦笑した後、現状について可能な限り説明した。

 両リーグ12球団が着々と新戦力を発表するなど来季布陣が固まりつつある中、どの球団からも鳥谷の名前が出てこない。球界の複数関係者の話を総合すれば、年内の決着は難しい見通しだ。現役続行へ向けて依然としてオファーを待っている状況で、所属先未定の状態は年明けまで持ち越すことが濃厚だ。

 そんな厳しい立場にあっても表情や言葉には、不安が感じられないどころか、希望に満ちていた。シンポジウムの後半。「挑戦」というテーマで意見を求められ、来季への強い思いを赤裸々に語った。

 「いろんな辞め方というのがあると思いますけど、一番は自分自身がどう思って辞めるか、これが重要だと最近感じています。来年どういう形でやれるのか、辞めているのか分からないですけど、そういう挑戦ができる状況に立てているというのも、タイガースでお世話になってきた期間があるから。その感謝の気持ちと、“まだまだやるんだぞ!”という気持ちを持って、やっていますけどね」

 先の見えない状況でも感情の起伏を見せることはない。鳥谷らしく冷静に、そして、胸の奥には熱い思いを秘め、最良の準備を続けていた。(巻木 周平)

 ▽鳥谷の阪神退団経過
 ★8月25日 ヤクルト戦(神宮)9回に代打で内野安打。試合後、今季神宮最終戦に「自分も最後になるかもしれないので、いい打席になりました」と発言。
 ★29日 球団首脳との会談で揚塩球団社長から「阪神のスターとして引退」を要望されて態度を保留。
 ★31日 巨人戦(甲子園)試合前に「タイガースでユニホームを着てやるのは今シーズンで最後」と今季限りでの退団を明言。現役続行を目指し、移籍先がなければ「そのまま終わるという形になる」と引退の覚悟を示した。
 ★10月13日 巨人とのCSファイナルS第4戦(東京ドーム)9回代打で二ゴロ。チームの敗退が決まり、阪神での16年間を終える。
 ★20日 東京都三鷹市でのイベントに出席。現状を「ピンチではなくてチャンス」と語り、子供たちに夢を持つ大切さを伝える。
 ★12月2日 阪神の保留選手名簿から外れ、自由契約選手になる。

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