トヨタ自動車・渕上佳輝 3年ぶりの公式戦先発で6回4安打無失点「投手有利カウント率」が快投の秘訣

[ 2026年5月3日 09:24 ]

先発して6回4安打無失点に封じたトヨタ自動車・渕上(提供写真)
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 一球一球に思いを込めた。トヨタ自動車・渕上佳輝が、5月2日のJABAベーブルース杯・東邦ガス戦で先発。公式戦では23年の東京スポニチ大会以来3年ぶりの先発だったが、6回を4安打無失点、10奪三振の好投を見せた。

 「先発で長いイニングというよりは、一人一人を大事にするつもりで投げました。後ろで投げている時と同じで、改めて一球一球の積み重ねでしかないことを感じることができましたし、そこはこれからも大切にしたいと思います」

 直球が威力を発揮した。ベース盤での強さがあるから、計算通りに空振りやファウルを取れる。直球を意識させたところで、対になるチェンジアップで相手打線を翻弄(ほんろう)した。4回には1死一、二塁を招いたが、直球とチェンジアップのコンビネーションで後続を凡退。5回2死からは2安打されていた相手1番打者を、真っすぐで空振り三振に仕留めた。「3安打目を打たれるのと、アウトで終わるのとではまた違うと思いますので」。10奪三振のうち、8つが空振り三振。マスクをかぶった福井章吾のリードも冴え渡った。

 入社7年目となる今季。投手陣では嘉陽宗一郎に次ぐ年長者として、チーム方針を体現することを心がけてきた。

 「投手有利カウントの割合を上げることと、武器になる球種を一つでも増やすことが投手陣全体のテーマ。ピッチャー優位に進めるにはどうあるべきかに取り組んでいます」

 この日の投手有利カウント率は70・7%だったのに対し、同不利カウント率はわずか4・9%。ストライク先行の展開に持ち込めれば、自ずと結果はついてくることを証明した。

 5月28日に都市対抗野球東海地区2次予選が開幕し、30日に予定されるジェイプロジェクト戦が初戦となる。

 「2次予選で楽な試合というのはない。守備からリズムをつくるのがトヨタの野球。どこで投げても自分の役割を果たせる準備をして、バッテリーで勝ち上がっていけるような大会にしたいと思います」

 先発、中継ぎとしてフル回転するべく、渕上が万全の態勢で2次予選に臨む。

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