大谷番記者が見た 虎新加入ボーアの規格外の打球飛距離と明るい性格

[ 2019年12月9日 09:00 ]

ジャスティン・ボーア(AP)
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 「ボーアってどんな選手?活躍する?」。阪神ファンの知人からこんなラインが届くようになった。その度にこう返信するようにしている。「打球の速さや飛距離はメジャートップクラス」。大リーグ担当としてこの2年間、エンゼルス・大谷を中心に取材してきたが、それが素直な感想だ。

 今季、エ軍でプレーしたジャスティン・ボーア内野手(31)が、阪神の来季新外国人として条件面で基本合意した。1メートル93、122キロの巨漢で通算92本塁打を誇る超パワーヒッター。大谷の打球飛距離はメジャー屈指だが、エ軍ならこのボーアが双璧。今季自身3度目のMVPに輝いたトラウトでも通算656本塁打のプホルスでもなく、ボーアだ。放物線を描くというよりは、ライナー性の強烈な打球。試合前のフリー打撃でピンポン球のように軽々と右翼席に運ぶシーンを何度見ただろうか。

 守備位置は一塁。巨漢ゆえに守備範囲は広くないが、グラブさばきはうまい。足も決して速くはないが、次の塁を狙う意識が高い。何より性格が良い。メディアとの関係も良好で、取材対応は丁寧だ。ある試合後、ジャスティン・アップトン外野手(32)を取材しようとクラブハウスで待っていると、ボーアが現れ、「俺もジャスティンだけど、俺のコメントはいらないのか?」と笑い飛ばしていた。マーリンズ時代にイチローを師事して日本を訪れたことで知られるが、この明るさはおそらく日本向きだろう。
 ボーアは今季、52試合に出場し、打率・172、8本塁打、26打点。フリー打撃で見せた圧倒的な打球速度や打球飛距離を見る機会は少なかったが、見ていてワクワクする選手の一人だった。余談だが、ボーアほど“尻”が大きい選手を筆者は見たことがない。あの強じんが下半身が爆発的なパワーを生み出していると勝手に理解している。

 果たして来季、阪神でどんなプレーを見せてくれるのか。残留内定のマルテも元エンゼルス。2人の活躍に大きく期待している。(記者コラム・柳原 直之)

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