山本昌臨時コーチ指導 阪神 藤浪「自分のいい時のストレートを投げている感じ」

[ 2019年11月5日 05:30 ]

ブルペンで投げる阪神・藤浪
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 阪神・藤浪晋太郎投手(25)が4日、安芸キャンプ第1クールを終えてつかんだ手応えを明かした。臨時投手コーチを務める元中日・山本昌氏(54)の指導で大きな変化があった直球のリリースの感覚をありのままの言葉で表現。きょう5日から始まる第2クールでもブルペン入りを重ね、反攻を期す来季へ下地を作る。

 おぼろげに見え始めた「光」を「輝き」に変えたい。藤浪が臨時コーチを務める山本昌氏の指導で取り組むリリースの感覚について手応えを明かした。

 「あれだけ前でボールを離せたのは久しぶりでした。自分のいい時のストレートを投げている感じでした」

 言葉には力強さが宿っていた。確かな変化があったのは第1クール2日目の1日。キャッチボール前に自ら助言を仰いでレクチャーを受けた。チェンジアップを多投し、ブルペンでも手首を立て、捕手までの「縦のライン」を意識して腕を振るのが目的だった。

 その日は75球を投げて直球の球威も抜群。抜け球はほとんどなく「ひっかけるボールもありましたが、ベースの上だったので」と内容にも納得できた。高卒1年目から3年連続2桁勝利をマークするなど1軍マウンドで躍動していた時と同じ直球の感覚。成績が下降し始めた17年には「リリースの感覚がない」と漏らした。一番の武器でありながら近年は輝いていなかった“宝刀”の復活にきっかけを得た日だった。

 50歳まで現役を続けた言わずと知れた大投手に積極的に質問を投げかけ、アドバイスにも素直に耳を傾ける。単に実績へのリスペクトからだけではない。キャンプ初日の夜に同氏の講義を聴き、心に残った言葉があった。

 「講義が始まる前に“技術に関して聞かれて答えられないことはないです”とおっしゃっていた。それだけ(技術に)自信をもっておられるんだと。凄いと思いました」。臨時コーチという限られた期間で接する貴重な時間を無駄にしたくなかった。

 5日からの第2クールではシート打撃での登板予定はなく、ブルペン入りを重ね、手応えを自信に変えていく作業に時間を割く予定だ。金村投手コーチも「凄くいい感覚で投げているから、次のクールもブルペンでしっかり投げてもらいたい」と説明した。今季は7年目で自己最低の1試合で初の未勝利など屈辱的な1年を過ごした。もう後がないことを自覚する秋。“藤浪晋太郎の直球”を取り戻しつつあった。(遠藤 礼)

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