日本ハム・西川が“臨時走塁コーチ” 大田らに「本を出せる」極意伝授

[ 2019年11月5日 20:09 ]

矢野外野守備コーチ兼打撃コーチ補佐(右から3人目)から依頼を受け、ナインに走塁技術を説明する日本ハム・西川(右)
Photo By スポニチ

 盗塁王3度の日本ハム・西川が秋季キャンプで“臨時走塁コーチ”に就任した。

 来季は栗山監督が「大テーマ」に掲げる走塁を野手コーチ全員で担当するため、1軍は走塁の肩書が付くコーチが不在。今回、矢野外野守備コーチ兼打撃コーチ補佐が西川に指導を依頼して実現した。西川はナインを前に「チームメート以外には言わない」という企業秘密のリードやスタートの切り方を熱弁した。

 西川は「お金で動きました。コーチ手当をもらわないと」と冗談めかしたが、「(この話は)絶対に本を出せる。でも、(現役中に)出したら僕が盗塁できなくなっちゃう」というほどの走塁の極意だった。西川に依頼した矢野コーチは「盗塁王がいるんだから話を聞いた方がいい。リード、スタート、構えの話。そんなところまで考えているんだなと。遥輝(西川)という格好の勉強材料がいるんだから勉強しない手はない。僕も勉強させてもらっている。僕ら(コーチ)が言うより選手に響く」と狙いを説明した。

 チームメートも西川の話を真剣な表情で聞き、今季自己最多6盗塁を記録した大田は「真似はできないけど、自分なりに考えて取り入れたい」と新たな発見があった様子だ。今季のチーム盗塁数は楽天と並んでリーグ最少の48。栗山監督は盗塁の数が絶対ではないとしつつも「常に1つでも先の塁を狙っていないと(相手のミスがあった時に)いけない。その意識づけ。(エンドランなども含めて)もっと動かなきゃいけない。相手にプレッシャーをかけないとダメ」と力を込めた。

続きを表示

2019年11月5日のニュース