中京大中京OBの享栄・大藤敏行監督、私学4強復活へ「重い覚悟がある」

[ 2019年9月15日 08:15 ]

第72回愛知県高校野球選手権大会 2回戦   享栄4―3名城大付 ( 2019年9月14日    春日井市民 )

享栄・大藤敏行監督(中央)
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 享栄がサヨナラ勝ちで初戦を突破した。無死一、二塁から始まるタイブレークの延長13回、小野寺泰成外野手(2年)の犠打で二、三塁とし、田村虎次郎内野手(1年)が中堅右へサヨナラ打を放った。主将の小野寺は「どういう状況でどういうバッティングや守備をするか考えてやってきた。初回に点を取られたが、焦らずにできたと思う」と成果を強調した。

 春夏合わせて19度の甲子園出場を誇り、東邦、愛工大名電、中京大中京と並ぶ愛知私学4強の一角。18年8月に就任した大藤敏行監督(57)は、ライバルの中京大中京出身だ。母校を率いた09年夏には現広島の堂林翔太らを擁して甲子園で優勝し、10年に退任。多大な実績のある指揮官だけに、享栄監督に就任することが決まった時は中京OBの反発があった。

 だが、そんなことは承知の上で、引き受けたからには「重い覚悟がある」と口にする。今月8日未明、母の恵美子さんが82歳で死去。同日は今大会前の最後の練習試合が組まれていたことから、試合開始の午前9時にはグラウンドへ姿を現し、12時には家へ戻った。小野寺は「『私事で外れる』と話されていたが、グラウンドに来てくださって気が引き締まった」と振り返る。新チームの県大会初戦に懸ける指揮官の意気込みが伝わり、ナインの士気も高まった。

 ベンチ入り20人のうち、半分以上の11人が1年生という若いチーム。9回に追いつかれる展開に、指揮官は「今までなら負けていた」と言うが、勝ちを拾えたのは成長の証しだ。

 「内容はともかく、勝ったという結果は収穫だし、勝つことによって成長できる。また甲子園に行けるようなチームをつくりたいですね」

 2000年の選抜を最後に聖地から遠ざかっている現状は、大藤監督に言わせれば「私学3強」。もう一度「私学4強」と呼ばれる時代をつくるため、生徒たちと向き合っていく。

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