U18W杯 投打に存在感発揮した創志学園・西、国際舞台で光った適応力

[ 2019年9月14日 09:30 ]

U18W杯で存在感を発揮した創志学園・西
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 8日に幕を閉じたU18W杯。日本の選手で最も存在感を発揮したのが、西純矢投手(創志学園=3年)だ。チームは全体5位に終わったが、投打でフル回転。本職ではない打者として今大会最多タイの2本塁打を放つと、投げても日本の投手陣で最多の13回1/3を投げて2勝無敗、防御率1・35。元々ドラフト1位候補でありながら、さらに評価を上げた。

 活躍につながった要因は、国際試合への適応力だろう。同じ高校BIG4と呼ばれる奥川恭伸投手(星稜=3年)や、佐々木朗希投手(大船渡=3年)が韓国の食事が口に合わず、体重をそれぞれ2キロと1キロ減らす中、西だけは維持。自身も韓国料理は苦手なそうだが、「ピザとポテトだけ食べています」と工夫した。閉会式では韓国の選手と談笑する場面もあって、「投手の話ができたと思います。日韓語で話しました」と言った。

 重圧など感じていないようだった。2日に行われた台湾戦では5回2死一、二塁の場面でブルペンから登板を告げられると、「ちょっと抑えてくるわ」と宣言。試合はこの回で降雨コールドが決まり敗戦したが、空振り三振で切り抜けてベンチを盛り上げた。気迫を前面に押し出すスタイルで、誰よりもチームの士気向上に貢献した。

 完成度の高い奥川に、高校生史上最速のMAX163キロを誇る佐々木。2人に注目が集まるが、西もまたスター候補であることには間違いない。米国戦では、来年のMLBドラフト1巡目候補・クローアームストロングから始まる3回の攻撃で3者連続三振を奪うなど片鱗を見せ付けた。特にチームを鼓舞する魅力に関しては、西に分があるように感じる。

 本人は現段階でプロ入りについて「母親とも相談して自分に一番良い選択ができるようにしたい」と話すにとどめる。それでも「プロで活躍できる選手になることが目標」と遅かれ早かれプロの世界を目指す。今秋ドラフトでは佐々木、奥川に加えて明大の森下暢仁投手(4年)が目玉に挙がるが、今後の言動も含めて西にも引き続き注目していきたい。(記者コラム・武田 勇美)

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