空振り多かった今季の大谷 歯を食いしばって投げた1日のブルペン「ラスト1球」山なりボール

[ 2019年9月14日 09:30 ]

エンゼルス・大谷
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 【スポニチ本紙 柳原記者が感じた異変】ラスト1球が「サイン」だったのかもしれない。今月1日。大谷は結果的に手術前最後となったブルペン投球を、1分間の休憩を挟む10球×3セット方式で投げた。その3セット目の10球目。左足を高く上げることをやめ、山なりのスローボールで投球を終えた。

 実は、その直前にも違和感を覚えていた。淡々と投げるいつもの姿でなく、明らかに歯を食いしばって投げていた。ブラッド・オースマス監督がブルペン捕手を務めて気合が入ったのかとも思ったが、直球は見た目で130キロ程度。大谷は「良くはなっている」と語ったが、どこか腑(ふ)に落ちなかった。

 打者としては軸足となる大事な左足。9月は34打席で15三振し、空振り三振が13を数えた。日本ハム入団当初から取材しているが、打席でこれほど空振りする姿を見た覚えがない。自身の打球速度上位3傑は今季記録し、塁間を走るタイムも昨季と同等の数字。だが、左膝の感覚のズレが繊細な打撃に少なからず影響があったのだと今なら納得できる。

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