広島・遠藤 球団最年少セーブ「今日は気持ちです」延長10回完全締め

[ 2019年8月25日 05:30 ]

セ・リーグ   広島5-4中日 ( 2019年8月24日    ナゴヤD )

ヒーローインタビューを終え、スタンドの声援に応える遠藤(撮影・椎名 航)
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 広島・遠藤淳志投手(20)が24日の中日戦でプロ初セーブを挙げ、2位再浮上に貢献した。会沢翼捕手(31)の右前打で1点を勝ち越した延長10回に5番手として登板。気迫あふれる投球で打者3人を斬った。21日のヤクルト戦で飾ったプロ初星に続く快投。20歳4カ月での達成は、今村の20歳5カ月を更新する球団最年少記録となった。巨人に優勝マジック20が点灯。逆転4連覇は厳しくても、若い力の台頭は希望の光だ。

 フルカウントからの9球目。こん身の力を込めた真ん中高め148キロ直球に藤井のバットが空を切ると、遠藤は小さくガッツポーズをつくった。20歳4カ月。今村の20歳5カ月を更新する球団最年少でのプロ初セーブに、笑みがあふれた。

 「今日は気持ちです。点を取られてはいけない場面。焦ることなく1人ずつアウトを取ろうと思いました。うれしい。最高です」

 1点を勝ち越した直後の延長10回に指名された。先頭・高橋をフルカウントからの8球目、内角高め147キロ直球で中飛に仕留めると、阿部は1ストライクから117キロのカーブを低めに投じて遊ゴロに。粘られても四球を出さない。キラリと光る19球だった。

 優しげな顔立ちながらハートはすこぶる強い。1軍に初昇格し、即登板となった6月7日のソフトバンク戦。4点劣勢の7回を抑えてベンチに引き揚げて来た際、緊張するはずのプロ初登板を「楽しかったです」と振り返り、首脳陣を驚かせたエピソードが残る。

 その投球には選手会長も目を細めた。中崎が逃げ切りに失敗して迎えた延長10回。1死満塁で、内角直球に詰まりながらも右前に勝ち越し打を運んだ会沢は「あそこは何とか…ね。点が入ってよかった」と安どし、「最後は遠藤がいい投球でした」とうなずく。
 無論、首脳陣は絶賛の嵐だ。「ああいう場面でキチッと抑えるんだから大したもの。度胸あるよ。波がありながらも成長してくれている」と緒方監督。佐々岡投手コーチも「しっかり投げ切ったのは大したもの」と、同じ表現を用いて称えた。

 気になるのは今後の起用法だが、指揮官は「スタミナや体のバランスなどに配慮しながら、勝ちの流れの中で使う」と説明。抑えとしての抜てきは現時点でなさそうだ。

 「明日も行けと言われたら、もちろん行きます。優勝をまだあきらめてはいない。チーム一丸で全部勝つつもりで頑張ります」

 21日のヤクルト戦でプロ初星を飾ったばかり。その3日後に挙げた球団最年少記録を更新するプロ初セーブ。次はどんな快投を披露してくれるのか、遠藤から目が離せない。(江尾 卓也)

 ◆遠藤 淳志(えんどう・あつし)1999年(平11)4月8日生まれ、茨城県土浦市出身の20歳。小1から斗利出ベアーズで野球を始め主に投手。新治中では軟式野球部に所属。霞ケ浦高では1年秋からベンチ入りも甲子園出場なし。17年ドラフト5位で広島入り。19年6月7日ソフトバンク戦で初登板。8月21日ヤクルト戦でプロ初勝利。1メートル84、74キロ。右投げ右打ち。

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