作新学院8強一番乗り 林が快投 松坂以来ノーヒッターまであと4人

[ 2019年8月17日 05:30 ]

第101回全国高校野球選手権大会 第10日3回戦   作新学院18―0岡山学芸館 ( 2019年8月16日    甲子園 )

<岡山学芸館・作新学院>8回2死まで無安打の好投を見せた作新学院・林 (撮影・後藤 大輝)   
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 3回戦4試合が行われ、作新学院(栃木)が18―0で岡山学芸館に大勝。一番乗りで8強進出を果たした。先発の林勇成投手(3年)は8回2死から安打を許し、98年決勝の松坂大輔(横浜)以来、史上23人目(24度目)の無安打無得点を逃したものの、7回2/3を1安打無失点の快投。打線の大量援護を呼んだ。3年ぶりに進出となった準々決勝は、18日に中京学院大中京(岐阜)と対戦する。

 林が悔しそうに、快音を発した打球の行方を見つめた。8回2死。114球目の内角直球を2番・金城に左前へ運ばれた。98年に京都成章との決勝で達成した横浜・松坂大輔(現中日)以来のノーヒットノーランが消滅。ここで2番手・三宅にボールを託した。

 「テレビで松坂さんのシーンとか見てましたから…。自分も、と気持ちは少しありました。悔しい」。とはいえ、6四死球と制球がいまひとつだった内容に「初戦(対筑陽学園)が100なら今日は80。二遊間に助けられました」と松尾、石井の好守に感謝した。

 昨夏の経験が、一球の大切さを教えてくれた。1回戦の大阪桐蔭戦で1点を追う8回に登板。2死二塁で藤原(現ロッテ)に甘く入ったカーブを右前に痛打された。「見せ球のつもりだったんですけど…」。自身の球筋と打球の速さは、今も脳裏に焼き付いている。身をもってトップレベルの実力と、制球の重要さを痛感するとともに、変化球を磨いた。

 この日は最速135キロ。自己最速の140キロには届かなかったが、懐をえぐる直球にこだわり、それがカーブ、スライダー、カットボールをも生かした。右肩炎症で今年の3月後半から2カ月間ノースロー。キャッチボールから回転の多さを意識したことで、球速以上に切れ味を増した。

 将来の夢はプロではなく、社会人野球の最高峰・都市対抗への出場。鹿沼市津田小6年時に西濃運輸―東芝戦を観戦し、心を奪われた。「プロと違うんですけど、自分もあの舞台にいつか立ってみたい」と目を輝かせた。

 打線も18得点と爆発し、チームは全国制覇した16年以来の8強進出。「先を見ないで一球一球集中したい」。大記録を逃しても、頂点に向けてエースが貫く姿勢は変わらない。(伊藤 幸男)

 《栃木県勢は春夏甲子園通算100勝目》松坂以降、夏の甲子園で終盤までノーヒットを続けた例では05年1回戦の舟田博紀(聖光学院)、16年1回戦の今村豪(中越)らがおり、いずれも9回1死まで無安打だった。また、作新学院のこの日の勝利で、栃木県勢は春夏甲子園通算100勝目。宮城県勢に続き25都道府県目の大台に到達。中京学院大中京は岐阜県勢の春夏140勝目を挙げ千葉県勢に続く14都道府県目の到達となった

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