楽天・銀次、球団最多6度目サヨナラ打 2位・西武に1・5差接近

[ 2019年8月16日 05:30 ]

パ・リーグ   楽天4―3ソフトバンク ( 2019年8月15日    楽天生命パーク )

11回1死満塁、右前にサヨナラ打を放った銀次(撮影・西海健太郎)
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 楽天の銀次内野手(31)が15日のソフトバンク戦で、延長11回1死満塁から右翼へサヨナラ安打を放ち、5時間1分の熱闘に勝利した。前日に自力優勝の可能性は消滅したが、2度同点に追いつく粘りで主将が最後に決めた。銀次は通算6度目のサヨナラ打は球団最多。首位ソフトバンクの連勝を6で止め、2位の西武とのゲーム差を1・5に縮めた。

 試合開始から5時間1分。延長11回1死満塁で銀次がフルカウントから狙い澄まして142キロの直球を捉えた。打球は右前へ。右拳を突き出しながら走りだした。「センター返しを心がけていた。素晴らしいヒットでしたね」。自画自賛のサヨナラ打でチームの3連敗を阻止した。

 1死三塁から、相手ベンチは浅村、辰己を続けて申告敬遠。銀次との勝負を選んだ。初球から3球続けてボール球を見送り、相手がストライクを投げざるを得ない状況をつくった。「ストライクゾーンの球だけ打つことを考えていた。前進守備だったので前に飛ばせばヒットになる確信があった」。松井稼頭央と嶋を抜いて球団新記録となる6度目のサヨナラ打に、平石監督も「低めの変化球で誘ってきたところをよく我慢した。銀次の経験勝ち」と目を細めた。

 首位ソフトバンクに初戦は零敗。前日は12失点の大敗で自力優勝の可能性が消滅した。それでも、「TOHOKU BLUE」ユニホームを着たナインを見ようと、楽天生命パークの最多観客動員数を更新する2万8351人のファンが詰めかけ、夏休み中の多くの少年少女も観戦に訪れた。2度同点に追いつき、チームの思いを背負った主将の一打は、最後まで声援を送ってくれたファンへ感謝の思いがこもっていた。

 自身の小学生時代の思い出が今でも脳裏に焼き付いている。96年6月25日オリックス―日本ハム戦。地元・盛岡での試合を銀次はスタンドで観戦し、ニールがサヨナラ弾を放った。あれから23年。プロ野球選手として「プロの凄さを感じてもらいたい」との思いを抱いてプレーを重ねる。

 負ければ7月16日以来となる勝率5割に逆戻りだったが、粘り強く勝利をもぎ取った。「3連敗するのと、一つ勝つのではえらい違い。大きな勝利だった」と平石監督。ソフトバンクとは6・5ゲーム差あるが、優勝を信じて背中を追う。 (重光 晋太郎)

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