仙台育英 猛打2戦で37安打&28点 1番・中里「出来過ぎ」4安打で16強けん引

[ 2019年8月15日 05:30 ]

第101回全国高校野球選手権大会 第9日2回戦   仙台育英8―5鳴門 ( 2019年8月14日    甲子園 )

<鳴門・仙台育英>8回、4安打目の中前打を放つ仙台育英・中里(撮影・成瀬 徹) 
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 2戦連続の2桁安打の口火を切った仙台育英(宮城)の1番・中里は「出来過ぎ。何で打てているのかは分からない。でも、チームを勢いづけることができてよかった」とほほ笑んだ。

 プレーボール直後の初球を左翼線二塁打。続く宮本も初球をバント安打で、わずか2球で無死一、三塁とし併殺の間に先制した。2死無走者となっても、4番・小濃の右中間ソロから4連打で3点を追加。最終的に13安打8得点で鳴門・西野をのみ込んだ。

 5打数4安打の中里は1回戦と合わせ10打数7安打の大当たり。「メンバー外の仲間が頑張ってくれた」。ベンチを外れた3年生左腕・鈴木日向がビデオで研究し、打撃練習では西野そっくりのフォームで投げてくれた。「変化球の角度まで、びっくりするくらい似ていた」。低めを捨てるチームの狙いを徹底して攻略した。

 チームでは打者タイプを5段階に分け、各自が状況ごとに対応する。Cタイプ(ミートする)の中里はバットの芯で捉えることを心がけ、追い込まれた3打席目はBタイプ(ゴロで内野を抜く)に転じ右前へ打った。チームは2戦合計37安打28得点。「我々は甲子園に来ても成長しようとやっている」と須江航監督は先を見据えた。 (秋村 誠人)

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