大谷“スーパーサイヤ人ばり”回復力 150キロ直撃も笑顔で「大丈夫!」

[ 2019年5月23日 05:30 ]

ア・リーグ   エンゼルス8-4ツインズ ( 2019年5月21日    アナハイム )

ツインズ戦の6回、右前打を放つエンゼルス・大谷(共同)
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 エンゼルスの大谷翔平投手(24)が21日(日本時間22日)、本拠地ツインズ戦に「3番・DH」で出場。6回に右前打を放つなど、4打数1安打で自己最長に並ぶ9試合連続出塁とした。20日の同戦の打席で投球を受けた右手薬指は腫れ上がり、この日の出場は懸念されていたが志願の出場。チームが3連敗を喫した中、大谷の一打が希望の光となった。

 全体練習前のクラブハウス。米メディアから状態を心配された大谷は「でぇじょうぶだ!(大丈夫だ!)」と笑顔で応えた。その場で「Daijoubu」の意味を周囲に確認する米メディアと笑い合い、一気にその場は和やかな雰囲気に包まれた。

 20日の同戦で空振り三振した際、スイングしながら93マイル(約150キロ)の速球を右手薬指に受けた。その後のエックス線検査で骨に異常はなく打撲だったが、この日の出場は微妙と思われた。ところが、一夜明けて「腫れも思ったより少なかったし、振れる状況だった」と出場を志願。「3番・DH」で打席に入り、6回に先頭打者でピネダの初球、88マイル(約142キロ)のチェンジアップを強振。12打席ぶりの右前打を放ち、メジャー自己最長タイとなる9試合連続出塁をマークした。

 前夜から患部を圧迫しながらアイシングするなど入念にケアを行った。この日朝にはトレーナーに患部の写真を送り、球場で握力を測定し、問題ないことを確認。「(患部は)青くはなっているけど」と内出血の症状はあったが、スイング時に痛みはなく、球団からゴーサインが出た。

 試合後も約30分間、入念にアイシングなどのケアは怠らなかった。「反応自体は良くなってきている。結果、一本出たということは良かった」。メジャー2年目。大谷がたくましさを増してきた。(アナハイム・柳原直之)

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