阪神・秋山 描く原口との夢舞台「確実にその時は泣いてしまいますけど…」

[ 2019年5月1日 07:48 ]

セ・リーグ   阪神8-3広島 ( 2019年4月30日    甲子園 )

<神・広(4)>ファンの歓声にこたえる秋山(撮影・坂田 高浩)
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 誰よりも多く時間をともにしてきたからこそ、ショックは大きかった。1月下旬、原口が大腸がんの闘病を告白。翌日、鳴尾浜球場で記者に囲まれた秋山の声は震え、最後は目が潤んでいた。輪が解けた後、「もっと言いたい言葉があったんですけどね…泣きそうでした」と明かした。

 同じ高卒として09年のドラフトで入団し投手と捕手で1軍でのバッテリー結成を誓い合った一方で、腰痛など度重なる故障に育成降格…。間近で“相棒”の苦闘を見てきた。

 「あんな性格なんで、グッチは表に出さないですけど(がんの闘病も)どれだけあいつに試練を与えるんやって…」。無情な現実を恨みたくもなった。だが、その都度、強くなって戻って来る「同期」の姿も知っていた。

 3月上旬、退院し、チームメートへあいさつに訪れた原口と再会。「僕はハグするつもりだったんですけど、向こうはハイタッチで…。一方通行の“片思い”なんですよね」と恥ずかしげに笑った。開幕前には、兵庫県内の行きつけの飲食店で2人でひっそりと退院祝いをし、その場で「上で待ってるから」と静かに告げていた。

 ずっと口にし続ける夢がある。「やっぱり、原口と甲子園のお立ち台に立ちたい。今でも思いは変わらないです。確実にその時は泣いてしまいますけど…」。涙で濡れる頬を緩ませるその時まで。秋山は腕を振り続ける。(遠藤 礼)

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