福工大 13年以来のVへ元オリックス監督が特別コーチ 福岡六大学13日開幕

[ 2019年4月11日 11:44 ]

ノックを打つ福工大の森脇特別コーチ
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 野球の福岡六大学は13日に開幕する。特別コーチに就任した元オリックス監督の森脇浩司氏(58)を招いた福工大に注目した。

 日焼けした精悍(せいかん)な顔は変わらない。今月4日に福工大のグラウンドを初めて訪れた森脇氏は「これまでのたくさんの教えを還元できれば」と語った。現役時代には守備の名手として鳴らし、引退後は豊富なコーチ経験を積み、オリックスでは監督も務めた。中日のコーチを昨年退くと、学生野球資格の回復に向けての研修会を受講。福工大の理念に共感し、特別コーチに就任した。

 アマチュアでの指導にあたっては「球界の寝業師」の異名を取った故・根本陸夫氏の教えが頭にある。森脇氏は1996年に現役を引退し、翌97年にダイエーで内野守備走塁コーチに就任。その時に根本氏の部屋に呼び出された。深く印象に残ったのは「プロの指導者は常にアマチュアから学ぶんだ」という言葉。「40代後半は自分のためではなく、他者への貢献が人間をつくっていく」という教えを実行に移した。

 4日にはノックバットを握り、初指導も行った。本多雄一(現ソフトバンク1軍内野守備走塁コーチ)らを鍛えた正確無比なノックは健在。「少しでもステップアップできるよう、(選手に)気づかせるようにしていきたい」と話した。昨秋はリーグ3位に終わった福工大。森脇氏はリーグ戦にも駆けつける予定で、13年の春秋連覇以来の優勝を目指すチームをサポートする。

 ≪江良主将、森脇氏に「びっくり」≫森脇氏について江良主将は「有名な方が就任してびっくりした。怖そうなイメージがあった」と正直に告白。正確なノックを初体験し、「うまかったです。同じ内野手なので守備とか、走塁の面を学びたい」と目を輝かせた。目標の13年春以来の優勝へ向け、どんどん吸収していく。

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2019年4月11日のニュース