藤浪 4回4四死球「全然ですね」、13日から無期限ファーム調整

[ 2019年3月13日 07:24 ]

オープン戦   阪神5―4中日 ( 2019年3月12日    ナゴヤD )

<中・神>3回、ピンチでうつろな表情の藤浪。手前は木浪(撮影・成瀬 徹)
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 阪神・藤浪晋太郎投手(24)の開幕2軍スタートが12日、決定的になった。先発した中日戦(ナゴヤドーム)で4回を投げ無安打投球も、4四死球と課題の制球面に不安を残す内容で降板。試合後に矢野燿大監督(50)が、13日からの無期限ファーム調整を明かした。

 藤浪の発した言葉の一つ一つに、ショックの大きさがにじんだ。降板後、険しい表情のまま、71球の苦投を振り返った。
 「全然ですね。ピッチングとして、いっぱいいっぱい。思った通りのピッチングができなかった。ここまで良い感じで練習でやってきていた。ちょっと自分自身にガッカリ…そんな感じ」
 昨年9月29日に完封勝利を飾った縁起の良いマウンドも、味方にはできなかった。「立ち上がりからあまり感触は良くなかった」。2回までは結果的に打者6人で終えても、本人の手応えは薄かった。3回にはカットボールを引っかけ亀沢の左足に当たる死球になると、必要以上に球場がざわつく不穏な空気が苦しむ右腕を襲った。

 4回は1死一塁から一塁へのけん制悪送球に暴投も重なりピンチ拡大。失点こそ免れたが、投じた24球中、実に変化球が22球で、そのほとんどがカットボールだった。「一番(打ち取れる)確率の高い球を選んでのこと」。武器であるはずの直球を投げきれないもどかしさもあった。

 開幕ローテーション入りへ大きなアピールの機会だった一戦で、予定の5回を投げ切ることなく4回で降板。「自分の中で勝負できる状態になかった」。1失点(自責0)の結果に伴う内容を体現できなかった。

 試合後、矢野監督は自ら切り出す形で、藤浪の2軍落ちを明言した。「自分と戦っている。相手と勝負できていない感じがあったんでね。一度、2軍に行かせようかなと。結果ばっかりにこだわって投げてしまっている」。ただ、降板後に右腕と話した指揮官は「降格」という事実に悲観を込めず続けた。

 「晋太郎とも話をして、前向きなね。“何かつかもうぜ”ということで一度、そういうこと(2軍落ち)にしようかという話」
 今後は期間は設けず調整することになり、プロ7年目で初めて開幕を2軍で迎えることが決定的となった。今後は春季キャンプ後から高校時代と同じスリークオーターに戻すなど、模索してきた投球フォームをしっかり固めることに時間を割くことになりそうだ。

 指揮官が降格を明かす前、藤浪は今後について言葉をつないでいた。「良いものをより多く出せる練習を毎日、毎日、一生懸命やりたい」。肩を落とす姿は、似合わない。胸を張って帰ってくる。(遠藤 礼)

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