阪神ドラ3木浪、開幕1軍内定 またまたアピール3打数3二塁打

[ 2019年3月7日 08:35 ]

3回無死、左前二塁打を放つ木浪 (撮影・後藤 大輝) 
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 阪神のドラフト3位・木浪聖也内野手(24=Honda)がプロアマ交流戦・奈良学園大戦に「3番・三塁」でスタメン出場して3打数3安打2打点と大暴れした。矢野監督が視察に訪れる中、この日もバットでの猛アピールに成功。“12球団の新人最速”で開幕1軍に内定した。

 決して与えられたのではない。木浪は己の実力で、栄えある開幕1軍の内定を勝ち取った。とどまるところを知らない猛打攻勢。それは実戦機会を積むために参戦した奈良学園大戦でも、当然のように変わらなかった。

 「1、2軍だからと言ってやることは変わらない。しっかりやることはできたし、結果が出てよかった」

 圧巻のヒットショーは初回から幕を開けた。無死一、二塁。カウント1―1から詰まりながらも、左翼線へ先制の適時二塁打を放った。続く3回は1死から、またしても詰まりながらも左翼線に落とす二塁打。5回2死一塁では一転、引っ張って右翼線に適時二塁打をかっ飛ばした。

 「(安打だったけど)1、2打席目は納得いっていない。それでも修正というところでは打席に入って考えられた。3打席目も詰まった感じでしたけど、抜けてくれてよかった」

 12球団の新人では最速となる名誉。早々の内定通知は、横一線での競争を強調してきた矢野監督にとっても、うれしい誤算だったに違いない。

 「想像を超えてるよね。複数ポジション出来るというのはチームにとっては、すごくありがたいし。そういう選手がいてくれるというのはありがたい。外す理由がないよ」

 実戦を積むごとに存在感は増しており、し烈な内野のレギュラー争いでも引けを取ることはない。今春の実戦11試合で通算成績は26打数14安打の打率・538、8打点。数字的にはぬきんでるが、社会人出身らしく冷静さは失わない。「今はアピールするしかないので。必死にやるだけです」と常に謙虚な姿勢で野球と向き合う。

 開幕1軍内定について問われても、まだ実感はない。「まだわからないですね」。ただ、かねて目標に置いていた「開幕1軍スタート」のハードルは軽くクリアできそうだ。

 その先にある開幕スタメンへ向けて、オープン戦は残り13試合。歴戦の先輩野手を追い越すには、まだまだ結果を残し続ける必要がある。あす8日の楽天戦が行われる倉敷にも同行予定。目の前の一瞬にベストを尽くす姿勢は変わらない。(長谷川 凡記)

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2019年3月7日のニュース