巨人・原監督、マ軍相手に「ブルペンデー」18日実践へ

[ 2019年3月7日 05:38 ]

練習を見つめる原監督(中央)(撮影・奥 調)
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 巨人・原辰徳監督(60)が6日、リリーフ陣だけを登板させる「ブルペンデー」のプランを明かした。18日のマリナーズとの親善試合(東京ドーム)で、実践することを検討。4年ぶりに復帰した指揮官のレギュラーシーズン有事に備えた戦術だ。あらゆる事態を想定し、5年ぶりのV奪回を目指す。なお、広島とのオープン戦(マツダ)は雨天中止となった。

 備えあれば憂いなし。開幕まであと約3週間。原監督が、レギュラーシーズンを見据えて、頭に描いていた投手起用を口にした。

 「(オープン戦期間中の)1試合を“ブルペンデー”という形でやってみようと」

 ブルペンデーとは、救援投手のみが登板し、短いイニングの継投で1試合を終える戦術だ。救援投手が1回程度を先発で投げ、2番手は本来の先発投手がロングリリーフする「オープナー」とは異なる。どちらも昨季、大リーグでレイズが導入し、他球団に広まった継投策である。

 「ピッチャーが5人、あるいは6人で回ってくれればいいけれど」と原監督。先発投手の負傷離脱やローテーションの谷間を想定し「意識づけでね。ないと言い切れないからね。経験しておくのが大事。絵に描いた餅じゃね」と有事に備える。実は、前政権時代も行っていた「原スペシャル」の采配だ。先発投手がケガで急きょ登板回避した際、中継ぎ陣の継投で勝利したこともある。今回は開幕前から行い、シーズンに向けて準備を進める。

 その試す場は18日のマリナーズ戦に設定。先発陣の調整に影響が出ない日を選択した。宮国、戸根、桜井、さらに実戦5試合で計7回2/3を完全に抑えている3年目左腕・大江や、育成から支配下登録され好投を続ける3年目右腕・坂本工ら期待の若手が候補に挙がるとみられる。イチローが出場する可能性も高い一戦で、2回程度ずつ投げさせる予定だ。

 「メジャーリーグ相手に投げれば勉強になる」と指揮官。マリナーズを相手に、「原スペシャル」を披露し、若手の腕試しの場とする。 (青森 正宣)

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2019年3月7日のニュース