阪神・矢野監督、V奪回自信あり「走る姿にすごく手応えを感じている」

[ 2019年3月7日 05:30 ]

あいさつする阪神・矢野監督 (撮影・後藤 大輝) 
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 阪神は6日、大阪市内のホテルで激励会を開催した。藤原崇起オーナー(67=電鉄本社会長)を始めチーム、フロント、電鉄本社関係者205人が出席。冒頭であいさつした矢野燿大監督(50)は「みんなの走る姿にすごく手応えを感じています」と逆襲に自信をのぞかせた。

 スポットライトが降り注ぐ壇上で、矢野監督は日本シリーズ進出を誓った。「もちろん日本シリーズに行きます」。あいさつでは前祝いを意味する「予祝」として、多くの出席者が見守る前でのV奪回宣言。逆襲への確かな手応えが、力強い声色にもにじんだ。

 「本当にいい手応えのあったキャンプだと思っています」

 今春キャンプは「競争」をテーマに掲げ、チーム内の競争が例年以上に激化した。手探りとはいえオープン戦はここまで4戦全敗。低調な打撃をはじめ課題が残ることは事実だが、指揮官は数字に表れない部分で希望の光を見いだしていた。

 「僕が一番、手応えをつかんでいることは、みんなの走る姿にすごく手応えを感じています。他の球団と比べても一塁までの走る姿。走る姿に、僕はこのチームの手応え、可能性を感じています」

 3連覇中の王者・広島に加え、宿敵・巨人は大補強に成功した。昨季、17年ぶりの最下位に沈んだチームにあって、巻き返しへの道のりは険しい。それでも、胸を高鳴らすことができるのは、自軍の選手たちにひたむきな気持ちがあるからこそだ。痛打されても、凡打しても、決して手を抜かない。懸命に走る姿勢にチームとしての可能性を感じていた。

 「広島、巨人。このチームは上に来るかもしれませんが、僕たちには大きな可能性があると思っています。続けて行くことで強い広島、巨人、他のセリーグのチームにも勝っていけると思います」

 夢物語のまま終わらせることはしたくない。成否の鍵を握る4文字は「走姿顕心(そうしけんしん)」。言葉には「走っている姿にはその人の心が表れる」という意味がある。今ある思い、姿勢を1年間通じて貫き通したい。「そういう姿を続けていくことで、可能性はもっともっと広がっていく」。最下位からの優勝に本気で挑む矢野阪神は、決して諦めない。

(山本 浩之)

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2019年3月7日のニュース