楽天・松井 来季もクローザー 新妻・石橋杏奈夫人に勝ち姿見せる

[ 2018年12月23日 05:30 ]

2度目の交渉の末、年俸1億1000万円プラス出来高でサインした楽天・松井
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 楽天・松井裕樹投手(23)が22日、仙台市内の球団事務所で2度目の契約更改交渉を行い、3000万円ダウンとなる年俸1億1000万円プラス出来高払いでサインした。3日の交渉では救援、先発のどちらを任されるかが分からず保留したが、今回は守護神として再出発することを確認。来季は13日に結婚した女優・石橋杏奈夫人(26)のために勝利の瞬間をプレゼントする。

 松井は納得の表情だった。前日は杏奈夫人としゃぶしゃぶで英気を養い、2度目の交渉に臨んだ。数日前に平石監督から「来シーズンもリリーフで力を貸してほしい」との言葉をもらった。メジャー通算51試合登板の新外国人ブセニッツ(ツインズ)との競争が待ち受けるが、「気持ち良く判を押しました」とすがすがしかった。

 クローザーを目指し、再出発する。今季は53試合に登板し5勝8敗。史上最年少で通算100セーブに到達したが、自己最少の5セーブに終わった。「開幕戦からつまずいて、それを引きずるように、不調が続いた」と振り返った。守護神の座をハーマンに明け渡し、2軍降格も経験。9月には4年ぶりに先発で起用され、配置転換も視野に入れた。

 それでも球団はクローザーとしての返り咲きを期待してくれた。「いろいろ思っていたことはあるけど、監督の言葉でリリーフ一本でやっていく心が決まりました」。先発経験も生かす。長い回数を投げるために、右打者の膝元に速い変化球を入れる練習をこなした。「短いイニングでも効果を発揮できる。“松井は大丈夫だぞ”ってところを開幕から見せたい」と気合を入れる。

 情けない姿は見せられない。今月上旬にハワイで挙式した愛妻は、人気女優で多忙にもかかわらず、来年3月から仙台に居を移してくれる。「今年は打たれる姿ばかりだったので、勝利の瞬間にマウンドに立っている姿を見てほしい」。守るべき人がいる。来季こそ、最後のマウンドを誰にも譲らない。(武田 勇美)

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2018年12月23日のニュース