阪神・掛布SEA 来季キーマン指名 鳥谷を“見ろ”&藤浪に“任せろ”

[ 2018年12月23日 05:30 ]

阪神競馬場で行われたMBSラジオの公開収録で、槙原氏(左から2人目)と軽妙なトークを展開する掛布SEA(撮影・井垣 忠夫)
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 阪神・掛布雅之オーナー付シニア・エグゼクティブ・アドバイザー(SEA=63)が22日、兵庫県宝塚市にある阪神競馬場で行われた「MBSラジオ 亀山つとむのスポーツマンデー!」の公開収録にゲスト出演。矢野阪神1年目のキーマンに鳥谷と藤浪の名をあげた。

 「彼がどこまでやれるかが大きなポイントになる。矢野監督は鳥谷と心中するくらいの気持ちでやってもおもしろいんじゃないかな。スタメンで出る出ないの話ではなくて、鳥谷のやる野球が、若い選手にすごく良い影響を与えると思う」

 独特の言葉使いでそう分析したのには、確かな理由がある。今季終了後に食事の機会を共にした際、鳥谷が、こう言ったという。

 「お酒はやめているんです。来年は契約最終年ですし、新たなシーズン。143試合フルイニング出る体の準備をしています」

 ベテランの並々ならぬ決意に心を打たれた。38歳、プロ16年目で遊撃に再挑戦する来季。「かなり強い気持ちを持って来シーズンを迎えると思う。来年の鳥谷を注目して見ていかないといけない」と大きな期待を抱かずにはいられなかった。

 投手のキーマンについては迷いなく「藤浪でしょう」と断言した。2軍監督だった17年にもがき苦しむ右腕と多くの時間を共にし、度々、意見交換した。どん底の日々を間近で見てきたからこそできる、提言がある。

 「特別な選手ですから。高校出て、3年連続で2桁勝つなんてすごいこと。それに、甲子園の優勝投手。だからもう、“お前に任せた。200イニング投げなさい。ローテ外しません。そのための調整を今からして下さい”。それで良いと思う」

 自身と同じ、スター性を備える生え抜き戦士へのエールには、自然と熱が宿っていた。(巻木 周平)

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2018年12月23日のニュース