高校野球で100球までの球数制限 新潟来年春季大会で導入

[ 2018年12月23日 05:30 ]

サミット終了後、球数制限について囲み取材に応じる新潟県高野連の富樫会長(右)と杵鞭専務理事
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 新潟県高野連が来年4月末に開幕する春季新潟大会で投手の球数制限を導入することが22日、分かった。投手の故障防止や選手の出場機会を増やすことなどが目的で、球数が100球に達した投手はそれ以降の回に登板できない。全国の都道府県高野連に先駆け、公式戦では初めての取り組みとなる。今後は決定事項として日本高野連に報告される。

 突然の発表だった。新潟市内で開催された「NIIGATA野球サミット2018」の中で、杵鞭(きねむち)義孝専務理事が「独自の取り組みとして、来春の大会で球数制限を導入する。やってみないと何も起こらない」と明かした。

 高校球界では投球過多が問題視されてきた。日本高野連は今春の選抜大会からタイブレークを採用。新潟県高野連の独自案は、さらに踏み込んだものといえた。球数制限は1試合100球。連投による制限はないが、100球に達した場合、それ以降の回では投球できない。

 同サミット後、富樫信浩会長も取材に応じ「将来ある子たちが(故障で野球を)途中で断念するケースが多い」と指摘。その上で「我々ができることを少しでも前へ進めたい」と全国初の導入の理由を説明した。

 新潟県では高校野球の新入部員が減っていることに危機感を抱き、「新潟県青少年野球団体協議会」を設立。肩、肘の故障予防など課題解決を目指してきた。同会長は「これ(球数制限)は春限定。その後の夏の大会につなげたい」と導入後にデータを収集し、検証を進める意向だ。

 すでに14日に開催された理事会・評議委員会では、加盟校に説明を行った。一方で日本高野連の竹中雅彦事務局長は「初耳だ。新潟県高野連が先走ってやった印象。連絡もありません。高校野球特別規則に載っていないので、例外という形で、新潟県高野連は取り入れたのだと思う」と驚いた。

 今夏の甲子園では、日本ハムからドラフト1位で指名された金足農・吉田輝星が3回戦横浜戦の164球をはじめ、6試合で計881球を投じた。秋田の公立校を準優勝に導いた姿に、「金足農フィーバー」が巻き起こったが、同時に体の大きな負担も心配された。「こういう流れが全国的に広まれば」と富樫会長。地方から発信された問題提起の動向が注目される。

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