阪神・片岡ヘッド辞任 金本監督退団で決断「一緒にユニホーム脱ぐ」

[ 2018年10月15日 05:30 ]

阪神の片岡ヘッド兼打撃コーチ
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 阪神の片岡篤史ヘッド兼打撃コーチ(49)が14日、西宮市の球団事務所で揚塩球団社長に辞任を申し入れ、受理された。金本監督とともに現場の2トップがそろって今季限りで退団することが決まった。

 「全日程が終了したこともあり、球団に今季限りで退団する意思を伝えしました」

 中日戦に勝利した前日13日に今季の全日程が終了。試合後に「悔しいし、申し訳ないシーズンだった」と頭をさげていた。一夜明けたこの日にもシーズンを振り返り再びチームの低迷を謝罪した。

 「本当に強いタイガース、選手を育てたいという一心で3年間やってきましたが、チームの成績が伴わず申し訳ありませんでした」

 金本監督からの強い要請を受けて16年から打撃コーチとして入閣した。期待された熱血指導を発揮して若手の育成に尽力。試合前の早出特打から試合後の居残り特打まで常に選手と一緒になって汗をかいた。しかしヘッドコーチ兼任となった3年目の今季はリーグ5位のチーム打率・253と低迷。故障者が続出し、助っ人も不発に終わるなどチームは17年ぶりの最下位に沈んだ。

 「金本監督に声をかけていただき、コーチとして近くで一緒に戦ってきたわけですから金本監督が退団される以上は、一緒にユニホームを脱ぐ覚悟を決めていました」

 金本監督の退団が明らかになった11日時点で自らも去る決断を下していた。指揮官と二人三脚での打撃指導。将来の猛虎を担う若虎の基礎を作った功績は大きい。「タイガース球団、選手、ファンの皆様、お世話になり本当にありがとうございました」。最後は表情はすがすがしく、感謝の言葉を口にして甲子園を去った。

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2018年10月15日のニュース