松坂、ナゴヤドーム3番勝負 開幕ローテへ“結果出す”

[ 2018年2月27日 05:43 ]

練習試合   中日9―3韓国ハンファ ( 2018年2月26日    北谷 )

<中日・韓国ハンファ>338日ぶりに実戦登板した松坂は3回無死、鄭範模を三振に仕留める
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 中日の松坂大輔投手(37)が26日、韓国・ハンファ戦で3回から2番手で移籍後初めて実戦登板し、1回を11球で3者凡退に仕留めた。338日ぶりとなった実戦で最速143キロをマークし、2三振を奪うなど、右肩痛からの復活へ上々の初戦となった。

 3月は4日の楽天戦、同14日の西武戦など、ナゴヤドームでの3試合に登板し、開幕ローテーション入りを狙う。

 久しぶりの感覚を呼び戻すように松坂は腕を振った。昨年3月25日、広島とのオープン戦以来、338日ぶりの実戦の舞台。先頭の鄭範模(ジョン・バムモ)を切れ味鋭いスライダーで空振り三振に打ち取ると、球場に詰め掛けた2000人から拍手が起こった。

 「1イニングだけど、この時期にしっかり試合で普通に投げられて良かった」

 スライダーはしっかりと腕を振らなければ、鋭い曲がりは生まれないが「思っているより早く試合で使える」と手応えを得た。続く河周錫(ハ・ジュソク)は一度もバットを振らせず、この日最速の143キロ直球で見逃し三振。「コースも完璧。本当に良かった」と振り返った。そして、09年から3大会連続でWBCに出場し韓国を代表する外野手・李容圭(イ・ヨンギュ)には、143キロの内角直球で詰まらせ遊飛。「四球を出すと投手コーチに(罰として)走らされるので、四球を出すくらいなら打たれようと思った」と冗談めかしたが、チェンジアップやシュートと持っている球種を投げ分けた。わずか11球で3者凡退。右肩痛からの復活を期す現段階では満点といえる内容だった。

 当初は予定のなかった沖縄での実戦登板を果たし、今後は投手陣の競争の輪の中に入っていく。実戦の舞台は全て本拠地ナゴヤドームだ。「(首脳陣から)“天候に左右されないところで”と言われている」と本人は明かしたが、次戦は3月4日の楽天戦に内定。その後は14日の古巣・西武戦、23〜25日のロッテ3連戦のいずれかで登板する。いずれもパ・リーグとの対戦でセのチームと対戦することなく、レギュラーシーズンを迎えることになる。

 「言われたところでしっかり準備ができるようにやっていくだけです」と松坂。開幕ローテーション有力はジー、小笠原、大野雄の3人。「ナゴヤドーム3番勝負」で内容を示した先に、開幕ローテーション入りが見えてくる。 (徳原 麗奈)

 ▼中日・森監督 ここまで順調に来ていると見ている。今日投げたので、明日になって問題がなければ球数、イニングを増やしていく。

 ▼ハンファ・李容圭 まだ直球は100%の状態ではないだろうけど、前の打者を見て変化球は角度がとても良かった。

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