大リーグコミッショナー 過去の薬物再検査はしない方針 噂には不快感

[ 2016年5月20日 11:49 ]

大リーグ機構のロブ・マンフレッド・コミッショナー (AP)

 大リーグ機構のロブ・マンフレッド・コミッショナー(57)が19日、ニューヨークで定例オーナー会議終了後に記者会見を行い、禁止薬物検査について「10年以上も前に実施された検査には関心がない」と過去にさかのぼっての再検査はしない方針であることを明らかにした。

 禁止薬物使用で出場停止処分を受けた選手は2013年にはいなかったが、14年に2人、15年に7人、今年はここまで8人と増加。この傾向について同コミッショナーは「科学の進歩とともに検査も向上している」と分析した。

 さらに、記者からカブスのジェーク・アリエッタ投手(30)が禁止薬物を使用しているのではないかと問われたが、「ただの憶測。陽性反応が出ていないのだから、そういう話は不適切である」とリーグのトップとして不快感を示した。

 アリエッタは今季、開幕からここまで負け知らずの7連勝。4月21日のレッズ戦では2年連続となる無安打無得点試合を達成したが、これまで薬物検査に引っかかったことがないのにもかかわらず、そうした噂が流れている。

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