打率1割台でも 広島・天谷 燃えたサヨナラ打「笑っちゃうくらい」

[ 2016年5月20日 05:30 ]

<広・ヤ>10回1死一、二塁、サヨナラ打を放ち、ナインから祝福される天谷

セ・リーグ 広島7―6ヤクルト

(5月19日 マツダ)
 「・196」。延長10回1死一、二塁。広島・天谷は本拠地のスコアボードに表示されていた自身の打率を見届けた。

 「打席に入る前に率を見たら、笑っちゃうくらいで。だから開き直っていってやろうと」。打球は左翼線深くで弾んだ。今季初のサヨナラ勝ち。天谷は6年ぶり5度目のサヨナラ打だった。

 一丸となって劣勢をはね返し続け、途中出場した天谷に好機が巡ってきた。「若手が頑張って、新井さんや石原さんも老骨にむち打っていて。自分たち中堅どころが頑張らないといけなかった」。32歳の生え抜きは仲間のガッツを力に変え、シーソーゲームに終止符を打った。5カードぶりの勝ち越しを決め、2位に浮上。緒方監督は「チーム全員、執念で勝ち取った勝利。本当にうれしい」と興奮していた。

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2016年5月20日のニュース